新日本プロレスとの提携でも知られるROH。
21世紀のアメリカインディシーンを牽引してきた団体ですが、所属レスラー全員との契約を解除し、団体の再構築に入ることになりました。
2000年代にROHで大活躍し、その後WWEでビッグスターになったブライアン・ダニエルソン(ダニエル・ブライアン)は、この件について次のように語っています。
ただただ悲しかった。こういう状況だと、彼らと彼らの仕事のことを考えてしまうから辛いね。もうフルタイムの契約はないだろうし、そういうものだからさ。パンデミックはまだ続いてるし、WWEも選手たちをたくさん解雇している。フルタイムの契約はそうそうないものだ。契約があるから家を買う。収入が保障されると考えるからね。
この件がとても辛いのは、俺もWWEから2回契約を切られたことがあるからなんだ(2001年、2003年)。面白いことに、2回とも新しい車を買ったタイミングだったんだよ。いい車じゃなかったし、中古だけど…まあ、それはいいとして、[…]2001年の時は月350ドルのローンがあった。突然、そのローンや保険料などの支払いのために仕事を掛け持ちしなきゃならなくなってしまってね。車を買ったのは、今後3年間は週500ドルの収入がある、と思ったから。どういうことかわかるかな?
保障されていた収入が急になくなって、いろんなものを探そうとしても、大学に行ってなかったり、インディ団体で週50〜75ドルくらい稼がないといけなかったりするわけだよ。苦しい立場になってしまうかもしれない。[…]ROHやWWEを離れることになってしまったレスラーたちは、契約によって得られる収入をあてにして家を買ったんだ。なのに、急にローンの支払いが大変になってしまう。
ブライアンの体験談から彼らの生活のことを考えると、本当に大変なことが起きたんだ、というのがわかります。全員は無理でしょうが、少しでも多くのレスラーが新たにいい契約を得られるといいですね。