4月にWWEを退団し、日本時間26日のAEW旗揚げ興行”Double or Nothing”にサプライズ登場したジョン・モクスリー(ディーン・アンブローズ)。新日本プロレスでジュース・ロビンソンの持つIWGP US王座にも挑戦することが決まっている、今最もプロレス界で注目を集める男がインタビューでWWEについて語りました。ここで紹介するのはHHHについて語ったパートです。
「NXTを見てみなよ」
HHHはNXTのプロデューサーを務めています。コアなプロレスファンの間では新日本プロレスと肩を並べる人気を誇る同団体。PPVでは全試合が名勝負になることもあります。HHHは、ビンス・マクマホンの次にWWEの指揮を取ることが確実視されているプロレス界の超重要人物なのです。
モクスリーもHHHのことを高く評価しているようです。
NXTを見てみなよ。NXTには在籍したことがないから、そこがどんなところかを説明することはできない。でも、あそこはみんなのお気に入りだ。
「2019年の彼は、今何が起きているのかをわかってないんじゃないか」
クリエイティブ面で批判を浴びることも多いWWEの最高責任者ビンス・マクマホン。モクスリーは彼とHHHを比較し、次のように述べています。
NXTに欠けているものは何だろう?それはビンスだ。彼はプロレスを生み出した男だが、今やプロレスを妨げている男になったように感じている。彼は休む必要があるな。そしてHHHに1ヶ月任せたらどうだろう?特にここ数ヶ月、「天才」ビンスの手腕が発揮されていない。80年代の彼は天才だった。団体を引き継ぎ、ハルカマニアを生み出し、ケーブルテレビでプロレス番組を始めた。2019年の彼は、今何が起きているのかをわかってないんじゃないかと私は思っている。我々はそれを解決するか、彼に身を引かせ、状況を理解している人間に引き継がせる必要がある。
ビンスを徹底批判していますね。引き継ぎに最適な人材は誰なのか?モクスリーの意見は……。
「他に誰がいるんだ?」
他に誰がいるんだ?HHHは明らかに適材だ。ビンスがいなくなった時、彼こそが後を継ぐ男だ。
HHHこそWWEを次ぐべき存在。それは誰もが思っていることですが、モクスリーの言いっぷりでは、今すぐ最高責任者の座に付くべきだ、って感じですね。
ファンがこのような発言をするのはもはや珍しいことではありません。ただ、つい最近までWWEのトップレスラーだったモクスリーがこのような発言をすることは非常に意味のあることです。
誰の言葉だったかは忘れてしまいましたが……、NXTはスポーツ、RAWはエンタメ、SmackDownはスポーツとエンタメの融合、というように棲み分けがされているといいます。HHHにエンタメの適正があるかどうかがWWEの将来を左右しそうですね。