2018年、ハロルド・ジョージ・メイ氏が新日本プロレスの社長に就任したのと同時に同団体のGMに就任したマイケル・クレイヴェンとAEWについて。
マイケル・クレイヴェンとは何者か
彼はIT分野で実績を残したビジネスのプロです。プロレスとは縁遠かった2人のフロント入りによって様々な噂が流れましたが、タマ・トンガが一蹴しています。
AEWのビッグネームが新日本プロレスに参戦
さて、2019年のプロレス界で最も衝撃的な事件といえば、AEWの創立でしょう。新日本とROHで活動していたユニット”The Elite”メンバーを中心とした同団体は、5月25日に開催された旗揚げ興行”Double or Nothing”を大成功させ、同団体のスターレスラーであるクリス・ジェリコとジョン・モクスリー(元WWEディーン・アンブローズ)は世界的ビッグネームとして新日本プロレスに参戦します。
2019年1月、新日本はROH・AEWと三者面談を行ったと報じられました。3団体による提携が話し合われた結果、新日本はROHとの提携を継続する決断をしたとされ、この時点でのAEWとの提携は実現しませんでした。しかし、ジェリコとモクスリーが新日本に参戦することが決まったことで、両団体が提携関係になったのではないかという噂が流れたのです。今回紹介するのは、クレイヴェンがインタビューの中でこの点について言及しているパートです。
なぜAEWと新日本は提携を結ばないのか
第一に、両団体は提携関係にありません。上記の2人の他に、近年の新日本で最も人気のある外国人レスラーだったケニー・オメガも新日本に参戦可能な契約をAEWと結んでいます。にもかかわらず、なぜ?
新日本は、アメリカのROHやメキシコのCMLL、イギリスのRevProなど、日本国外の団体との間に長く豊かな歴史を持っています。
特に日本の文化では、忠誠心は重要な美徳です。パートナーへの忠誠心は私たちにとって最も重要なものです。我々は世界中でレスラーのプレミア・ネットワークを育み続けていますからね。AEWが最善の努力を続けることを願っていますが、現時点では提携関係にはないことを強調しなければなりません。
クレイヴェンの発言は、ファンやメディアの間で以前から言われていたことではあります。ただ、たとえ同じことであっても、組織で強い力を持つ人物の口から発せられたということには大きな意味があるでしょう。
AEWとの提携はROH、そしてCMLLとの関係に大きな影響を与えます。ROHでライフブラッドというユニットを組んでいるジュース・ロビンソンがジョン・モクスリーと対戦するという事自体がかなり際どいことなのかもしれません。”Double or Nothing”でのCodyの行為によって、WWE VS AEWという構造が強調されました。世界中を巻き込んだプロレスウォーズに突入していく中で、いつか新日本とAEWが提携関係を結ぶ日が来るかもしれません。「現時点では」という言葉が強調されていますからね。
6月5日、つまり今日、ジョン・モクスリーは新日本のリングに上がります。そして9日、クリス・ジェリコがリング上でオカダ・カズチカと向き合います。プロレスウォーズの序章にふさわしい試合になることを願うばかりです。
(参考: Wrestling News.co)