プロレスラーには「プロレス脳」が求められます。
レスラーとして、パフォーマーとして、どのように試合を組み立てるのか。どのようにファンにアピールするのか。どういうシチュエーションでどう立ち回るのか……。素晴らしいプロレス脳の持ち主は同業者からも尊敬され、若手から目標にされる存在として認識されます。
AEWのベテランレスラー、マット・ハーディーは、WWE時代から付き合いの長いクリスチャン・ケイジのプロレス脳を非常に高く評価しています。クリスチャンの頭脳は誰もが称賛するところですが、マットはどのように考えているのでしょうか?
(クリスチャンは)プロレス界で出会って人たちの中でも最も優れた頭脳を持っている人の1人だね。彼は長い間引退状態にあったけど、それでも業界内では彼を求める声が多かった。例えば、ジョン・モクスリーは、プロデューサーとして、コーチとして、マッチアップを支援するエージェントとして、クリスチャンにAEWへ来てほしいと考えていたんだよ。それほど彼のマインドは素晴らしいんだ。
俺たちはとても特別な絆で結ばれている。過小評価される者同士の絆だね。でも、彼は素晴らしい男で、俺たちは25年間、四半世紀も良き友であり続けているんだ。彼のプロレスマインドは誰よりも優れたもので、プロレスとサイコロジーは天賦の才能だと俺は思うな。
素晴らしい頭脳の持ち主は、あらゆる場面で活躍することができます。クリスチャンがバックステージでの仕事に専念する日が来れば、団体のクリエイティブはきっと向上するでしょう。
マットにはジェフ、クリスチャンにはエッジ。キャリアに欠かせない存在ではあるものの、相手のスター性によって自身が過小評価される……。そういう境遇で活動し続けてきたからこそ、育まれた友情という側面もあるかもしれません。
(Fightful)