プロレスラーは職場恋愛が多い職業だと言えるでしょう。性別に関係なく同じショーに出演する機会の多い海外では、特にその傾向が強いのではないかと思います。
2019年、女性レスラーのブリット・ベイカーはAEW初の女性レスラーとして契約に合意しました。彼女の私生活のパートナーは、WWE・NXTで大活躍していたアダム・コール。ライバル団体で活動する多忙な日々の中でも、2人は愛情を育み続けました。
2021年夏、コールはWWEからの退団を決意し、AEWへ移籍します。ついにカップルでツアーに出ることができるようになった2人。このことについて、ステファニー・チェイスのYoutube番組にゲスト出演したコールは次のように語りました。
俺がNXTに行く前に、ROHで最後の仕上げをした時期があったんだ。3ヶ月間、インディ団体のショーに出ていた。ちょうどブリットと付き合い始めた頃だったんだよね。彼女が出場するショーに俺がブッキングされることもあって、その3ヶ月の間に何度かチームを組んだよ。本当にクールなことだった。
その後、俺はNXTへ行き、ブリットはAEWへ行った。彼女が素晴らしいパフォーマーになっていくのを見ていたよ。だから、俺がAEWと契約した時、すぐに思った。「うわ、またブリットと一緒にチームを組むようなことがあればかなりクールだし、絶対楽しいだろうな」って。オレンジ・キャシディとのアングルの中でそういう方向に進むことができたのは、タイミングが良かったなと思うよ。
2022年1月、コールとベイカーはタッグを組んでキャシディ & クリス・スタットランダー組と対戦し、勝利しています。
愛する人と一緒にいる時は普段と違うんだ。いつも以上に心配性になっちゃうんだよね。ブリットがビッグマッチに挑む時に……例えば、サンダー・ロサとのケージマッチとかさ。自分の試合よりも彼女の試合のことで緊張するね。俺は今でも自分のパフォーマンスについてかなり緊張する方なんだけど、それ以上だ。大切な人の安全とか、そうしたことについて心配してしまう。[…]だから、彼女と一緒にいることによるマイナスがあるとすれば、彼女のことをたくさん考えてしまうことだね。
愛情深いからこその心配。ただ、恋人がビッグマッチに挑戦する時、遠く離れた場所から画面越しに無事を祈ることしかできないよりは、同じ場所でケアしてあげることができる方が良いのかもしれません。