現地6月26日に開催されるAEWと新日本プロレスの合同興行「Forbidden Door」。アンドラーデやルチャ・ブラザーズの参戦も期待されていましたが、メキシコのプロレス界があまりにも複雑な構造になっているため、3人はショーに出場することができません。
彼らがメキシコでの主戦場としているAAAに対し、老舗団体で新日本とも業務提携しているCMLLが敵視しており、CMLLのルチャドールがAAAのルチャドールと絡む可能性を徹底的に排除しようとしているのです。それはまた、提携先の新日本がAAAに参戦しているルチャドールと仕事をすることも避けたい、という意思に繋がっています。
かつて新日本の常連外国人レスラーとして大活躍していたドラゴン・リーも、アンドラーデたちと同じ状況にあるようです。かつてCMLLに所属していた2人は、2019年にPWGが主催し、AAAのルチャドールたちも出場したシングルトーナメント「The Battle of Los Angeles」に出場したことがきっかけで団体から解雇され、その後はROHを主戦場としていました。しかし、ROHが運営体制を変更し、所属レスラーたちとの契約をすべて解除した後、彼はAAAをメインに活動しています。今週末の「Triplemania」では、元カリスティコのドラリスティコとタッグを組んでメインイベントに出場する予定です。
つまり、そういうことです。アンドラーデが「俺は新日本と仕事ができない。CMLLとAAAに感謝を」と、Forbidden Doorに出場できない理由を明かしたツイートに対し、リーは「俺もだよ。クソ政治のせいだ」とリプライしました。
Me neither, damn politics 🤷🏻♂️ https://t.co/cSUGArcJaX
— Dragon Lee ドラゴンリー (@dragonlee95) June 14, 2022
メキシコはいろんな意味でガチの国なので、仕方ないんですよね…。リーが新日本のリングに上がるためには、彼がアメリカでの就労ビザを取得し、活動拠点をアメリカに移すしかなさそうです。メキシコ人ルチャドールがアメリカでのビザを得るためには、大手団体との契約が必要という話もありますが…。