2019年に現役を引退したカート・アングル。
アトランタオリンピックでのレスリングフリースタイル100kg級で金メダルを獲得したアスリートの彼は、1998年にWWFでプロレスラーとしてデビューしました。その後、WWEを代表するスターの1人として活躍。TNA時代には新日本プロレスにも参戦したことがあります。
彼の万能なスタイルは多くのレスラーに影響を与えました。AEWの副社長を務めるケニー・オメガは彼へのリスペクトを隠しません。
NBCによるインタビューの中で、彼はAEWからオファーがあったことを明かしました。引退後はプロデューサーとしてWWEのバックステージで働いていた彼ですが、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが起きたことで人件費削減の対象となってしまい、それ以降はフリーエージェントです。AEWが求めたのは、彼の現役レスラーとしての姿でした。
彼らは俺にプロレスをさせたがっていたんだ。トニー・カーン(AEW社長)から電話があって、試合をしてほしいと言われ、かなりいい条件のオファーももらったんだけど……もう無理なんだ。できればよかったんだけど、俺はもうプロレスをできない。オファーは2回あってさ。プロレスラー以外の役割を求められたこともあったんだけど、それも断ったよ。その頃、俺は自分のサプリメント会社を立ち上げたところで、そっちに時間を使いたかったし。会社を辞めるのも嫌だったから、オファーを受けることはなかったんだ。
彼らが俺にやらせたかったのは、ビッグなスペシャルマッチだった。契約は10試合で、期間は決まっていなかったね。1年になるか、3年になるか…。1年に3試合することになったかもしれない。サプリメント会社もあり、昔の自分とは違うという事実もあり、オファーは断った。もしプロレスをするなら、俺は昔のカート・アングルになりたかった。それはもう無理だからね。
レジェンドの扱いが上手なAEWなら、現在のアングルでもうまくマネジメントできていたかもしれません。本人にその気がないのなら残念ですが、若いレスラーたちとの共演も見てみたかったですね。
(Fightful)