現地6月26日に開催されたAEWと新日本プロレスの合同興行「Forbidden Door」は世界中のプロレスファンの夢を叶えるショーでした。
双方に出場不可能なレスラーが続出したことでカード編成は大変だったものの、ウィル・オスプレイとオレンジ・キャシディによるIWGP USヘビー級王座戦やジョン・モクスリーと棚橋弘至によるAEW世界王座暫定チャンピオン決定戦など、行われた試合は名勝負ばかり。やっぱりスティングは大ハッスルしました。
レスリング・オブザーバーによれば、このショーのPPV購入件数は約12万7000件。そのうち7,000件が新日本プロレスワールドでの購入ケースだったようです。要するに、7,000人の日本在住プロレスファンが見たイベントだったんですね。
5月にAEWが開催したPPV「Double or Nothing」のPPV購入件数は約15万5000件だったため、数字はそれなりに減少してしまいました。アメリカ国内での購入件数はAEWのPPVとそれほど変わらなかったものの、アメリカ国外での数字が大きく減少したようです。
ただし、儲かったショーなのは間違いありません。Wrestlenomicsによれば、PPV購入による純利益は約310万ドル。会場のチケットやグッズ販売を含めると、全体の純利益は約440万ドルに及ぶそうです。現在の為替レートだとだいたい6億円ですね。
これだけの儲けが出るのであれば、日本からレスラーをたくさん連れてきたかいがあったというものです。新日本側は日本でのForbidden Door開催に前向きなので、今度はぜひ日本で!今回は欠場となったケニー・オメガやCMパンク、ブライアン・ダニエルソンが出場できれば大きな盛り上がりになるでしょうし、オレンジ・キャシディやダービー・アリンなど、Forbidden Doorで日本のファンに顔を売ったレスラーたちの参戦にも期待です。2人とも日本でものすごく人気が出そう。あとはスティング!両国国技館の入場ゲート上からのダイブに期待です。日本武道館の2階席からのダイブはいくらスティングでも危ないので、それは飯伏幸太がやればいいことですね。
(Wrestling Observer, Wrestlenomics, Cultaholic)