現在、AEWには怪我人が続出しています。
以前から長期欠場中のケニー・オメガや、最近怪我をしてしまったCMパンク、ブライアン・ダニエルソンといったトップレスラーたちの不在は団体の長期的な計画に影響を与え、ジャングル・ボーイや(怪我が原因でいなくなったわけではありませんが)MJFのように、これからも格上げを続けていかなければならないレスラーも番組に出られない状態です。インディシーンの延長線上にあるAEWは比較的激しいスタイルの試合が多く、そのことが負傷者続出の原因になっているという向きもあるものの、2019年の旗揚げ以降これほど欠場者が増えたことはなく、今回は単純に「タイミングが悪い」ケースではないかと思います。
怪我のリスクが高いことは間違いないでしょうが、WWEでもリスクはあるわけで。AEWの実況アナウンサーを務めるトニー・シヴァーニは、こうした状況についての持論を語りました。
AEWに怪我人が続出しているのはかなり大変なことだ。びっくりするような状況だと思うね。CMパンクが、ブライアン・ダニエルソンが、ケニー・オメガがいない。カイル・オライリーも欠場中で、サモア・ジョーも別のプロジェクトに参加している。アダム・コールはまた怪我をしてしまったね。FTRのダックス・ハーウッドは欠場するほどではないにせよ状態が悪い。肩をテーピングしているくらいだ。ジャングル・ボーイも不在になってしまって、MJFは退場中だ。
このように、テレビ番組を作るというのは大変なんだよ。俺もそのプロセスに関与しているからよくわかる。でも、新日本プロレスとの「Forbidden Door」で我々が見たものを思い出してほしいんだ。新日本の日本人レスラーがたくさんやってきて、その中にはアメリカ人やその他の国出身のレスラーもいたね。あれはかなりクールな時間だった。こんな状況でも、我々はよくやっていると思うよ。
この状況でAEW単独でのPPV開催となると、かなり大変なことになっていたかもしれません。Forbidden Doorがこのタイミングで開催されたことは「タイミングが良かった」のでしょう。ただ、次のPPV「ALL OUT」まで駆け抜けるためにはコマが不足しているのは間違いありません。
個人的には、このタイミングで女性戦線の格上げをしっかりしてほしいです。アテナやトニー・ストームが来て、志田光や里歩も元気。サンダー・ロサがAEW女子世界王座の扱いに不満を覚えるような状況を改善してくれれば…。