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【AEW】クリス・ジェリコ「クラウディオ・カスタニョーリ(セザーロ)のスチールケージ上でのジャイアントスイングとかは俺のアイデア」

インタビュー

AEWが年に1回開催する「Blood & Gutsマッチ」。

WWEのWarGamesと同じ形式で開催されるめちゃくちゃな内容の試合で、スチールケージ内に2つのリングを作り、各チームから時間差で1人ずつケージ内に入るというルールのもとで行われます。

2022年のBlood & Gutsマッチはジェリコ感謝協会とBlackpool Combat Club & エディ・キングストン & サンタナ&オルティス組によって行われ、Blackpool Combat Clubのクラウディオ・カスタニョーリ(セザーロ)がスチールケージ上でジャイアントスイングを披露したことが大きな話題になりました。

Inside The Ropesによるインタビューの中で、彼の敵として試合に出場したクリス・ジェリコがこのシーンについて語りました。

壊れたレコードみたいに聞こえるかもしれないけど、あれは俺のアイデアだったんだよ。クラウディオが「Forbidden Door」でAEWにやってきて、その瞬間を俺は会場で見ていて、ファンのリアクションを楽しみにしてたんだ。ファンは彼に熱狂すると思っていたし、実際にとんでもない盛り上がりだった。AEWのみんなから愛されるレスラーになるだろうと確信しているし、団体としても、すぐにでも新たなメインイベンターを作りたいと思っているしね。そのために何をすべきだろうか?彼の強さにフォーカスし、強さをしっかりとアピールすることが必要なんだ。彼は本当に強い。信じられないほどだよ。

俺は「クラウディオは1番手として試合に出るべきだ」とアイデアを出した。こちらの先発だったサミー・ゲバラはダイナミックなレスラーで、クラウディオを魅力的に見せることができるからね。その後、スチールケージに登るというアイデアを思いついた。去年のBlood & Gutsマッチでもやったけど、なかなか思いつくことじゃない。去年は観客が1000人くらいしかいなかったし、あの時の撮影手法だとスチールケージの重圧感が伝わらないし、確かにクールな試合ではあったんだけど、「よしよし、みんないい仕事をしたよ。あれは俺たちにとってのHell in a Cellってことかな?まあ、みんなよくやった」って感じでさ。もっと凄いことをやりたかった。6000人の観客の前で、スチールケージの上にいるエディ・キングストンが立っていて、ただそこにいるだけでファンが雄叫びを上げるようなショットを作りたかった。スチールケージの上でデカいことをしたかったんだ。

[…]サミー・ゲバラが「スチールケージから落ちたいんだけど」と俺にメールしてきた。「もちろんそうだろうな」と思ったね。彼は去年も同じことをやりたがっていたから。で、「そう言うと思ってたよ」「どうしたらいいかな?」「エディがサミーを投げ飛ばすのはどうかな?」「いいね」って感じでやり取りが進んだ。それから、スチールケージで俺がエディにウォールズ・オブ・ジェリコを仕掛けるとか、クラウディオがその場を救うとかっていうアイデアを出した。トニー(・カーン社長)には2つのサブミッションのアイデア(エディによるストレッチプラム、クラウディオによるシャープシューターで試合が決着すること)があって、先にクラウディオがタップアウトを奪って勝ち、2人の間にちょっとした確執を生むことを考えていた。ストーリー、ストーリー、ストーリーだ。

[…]クラウディオに「スチールケージの上でジャイアントスイングしてくれよ」と言ったら、彼は「できないよ」なんて言ってきた。どこで相手をスイングするにしても、スチールケージを吊るすチェーンが邪魔だから…ってことだったんだけど、俺は「じゃあケージの端っこでやればいいじゃん?」と伝えたんだ。「端でスイングなんてできるわけない、正気か?」ってクラウディオは言ってたね。「なんでだよ?この試合で一番強いのは君なんだぞ」と伝えたのを覚えてる。

他の誰も同じことをやったことはない。そんな人間は存在しないんだ。でも、2人で回転のコントロールについて試してみたら「おいおい、完璧に回転をコントロールできてるじゃないか。俺たちならできる。そんなにギリギリじゃないしな」なんて言ってさ笑 で、スチールのどのあたりでやるかを話して、いざやってみると……言っとくけど、俺だってスチールケージから落ちるのは怖いんだからな?

[…](本番で)7回転だったけど、1000時間くらいの体感時間だったね。実際には10秒だったな。最初の3回転くらいまでは冷静だったのに、後は発狂しそうだった。俺の目に見えるのは、客席に座っている小さな観客だけ。酷いもんだったよ!それから、俺はクラウディオの目を見た。合図だったんだよ。「止めろ!止めろ!止まれ!止まれ!」って感じで念を送って、彼は俺を降ろしてくれた。テレビで見返すと、彼は回転をとても良くコントロールできていて、小さな円の外に出ることはなかった。彼がバランスを崩しさえしなければ、俺が外に落とされることもあり得なかったんだよね。映像を見て、「ひえー。彼がバランスを崩すわけないよな。今思えば、15回転くらいはできたかもしれない。これだけバランスが良いんだから」って思ったものだよ。




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