7月6日に開催される新日本プロレスの真夏の祭典”G1 CLIMAX”。今年最大の目玉は、4月にWWEを退団し、5月のAEW旗揚げ興行”Double or Nothing”でケニー・オメガとクリス・ジェリコを襲撃し、6月に新日本プロレスでIWGP USヘビー級王座を獲得したジョン・モクスリーの参戦でした。
世界中のファンがテキサス州ダラスで開催されるG1開幕戦へのモクスリーの登場を期待していたのですが、開幕戦ならびに前日記者会見にモクスリーが参加しないことが18日昼に発表されていました。
この件について様々な憶測が流れました。モクスリーはAEWとフルタイム契約しているため、AEWが出場を許可しなかったのではないかという推測もありましたが……。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、モクスリーの不参加はAEWとの契約が原因だと報告しました。AEWとモクスリーの契約では、アメリカ国外での新日本の興行には出場できるものの、アメリカでの興行への出場は許可されていません。AEWはアメリカでモクスリーが他団体のTV番組(アメリカではAXS TVが新日本を放送している)に出場することを望んでいないようです。USヘビー級王者がアメリカで試合をできないとはこれいかに。
メルツァーは、AEWと新日本が正式な提携関係にならない限り、クリス・ジェリコにも同じことが当てはまると指摘しています。ジェリコはオカダ・カズチカ&棚橋弘至とのストーリーを展開中ですが、彼らの直接対決がアメリカの興行で実現することはない、ということです。
ケニー・オメガも新日本に参戦可能な契約を結んでいますが、彼はAEWの副社長なので、もしかしたらアメリカの興行にも特例で出場可能かもしれません。でも、もしそんな時が来たら、それはAEWと新日本が蜜月関係になったことを意味するでしょうからね……。
(参考: Wrestling Observer, Cageside seats)