新日本プロレスの真夏の祭典”G1 CLIMAX”。29度目の開催となる今年は、元WWEのジョン・モクスリー(ディーン・アンブローズ)が出場することが最大のニュースになっています。
モクスリーは5月25日のAEW旗揚げ興行”Double or Nothing”でケニー・オメガとクリス・ジェリコを襲撃。6月5日には新日本プロレスに参戦し、ジュース・ロビンソンからIWGP US王座を奪い取っています。また、6月9日の”Dominion”でヤングライオン海野翔太とのストーリーを予感させる行動に出るなど、WWE退団後のモクスリーは話題に事欠きません。
今年のG1の開幕戦はテキサス州ダラスで開催されます。海外ファンは新日本プロレスのモクスリーを見られるかも!と期待していました。しかし、6月17日の新日本後楽園ホール大会でG1のスケジュールが発表され、モクスリーがダラス大会に参戦しないことが明らかになり、さらに恒例となっている前日記者会見にも出席しないことが明かされました。
多くのDirt Sheetが「残念なニュース」としてこの件を取り上げ、Redditでも残念がる声が飛び交いました。
クソが。たぶんAEWが許可を出さなかったんだろうな。
私はちょっと心配。これがモクスリーの矛盾したスケジュールの始まりにならないことを願うよ。報道ではAEWがモクスリーのブッキングの優先権を持っているそうだけど、これで新日本への参戦が減るようなことになれば冗談じゃない。
こういったネガティブな意見も見られる中、事を冷静に分析しているユーザーもいます。彼の意見を紹介しましょう。
私はこの件にAEWが関与しているかどうか、疑わしいと思っている。
新日本の情報を追いかけている人ならG1の構造がわかるだろう。まず3試合の前哨戦があり、その後で5試合の公式戦がある。このことで、モクスリーがダラス大会に出場しない件を説明可能だ。
まず、出場者にはタッグパートナーが必要だということ。モクスリーのパートナーは海野翔太だ。彼はUSビザを持っていない。ダラス大会に出場できないんだ。だからモクスリーはシングルマッチを行う必要がある。
そして、初戦の対戦相手。モクスリーの場合はタイチだ。このカードはダラスで実現することができない。なぜなら、タイチはビザを持ってないから。
ビザの問題があるのではないか、という指摘です。結構説得力があるんじゃないかと思います。ただ、この指摘が事実だとしても、前日記者会見に出てスピーチをしないことはただただ残念に思ってしまいます。
モクスリーのG1出場はダラス大会のチケット売り上げにあまり貢献していないとされています。それでも、既にチケットを購入しているファンたちはモクスリーを見たかったでしょうね。
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