ビンス・マクマホンが引退した2022年7月以降、WWEはビンス体制下で解雇された選手たちを次々に復帰させました。
インディシーンからのスカウティングも復活し、ドラゴン・リーやカール・フレドリックスがWWEと契約しました。
しかし、ビンスは団体売却の可能性を検討するために団体へ復帰。現時点でクリエイティブの責任者はHHHのままですが、ビンスが返り咲く可能性も十分に考えられます。
そうなると、ビンスが評価しなかったために退団した選手たちのWWE復帰の決断や、HHHが連れ戻した選手たちへの評価に大きな影響が出る可能性があります。
かつてWWEでスコット・ドーソンとして活躍し、現在はAEWに所属するダックス・ハーウッドは、ビンスのWWE復帰について次のように考えています。
俺たち(The Revivalのドーソン&ダッシュ・ワイルダー)はあの瞬間を誇りに思っていたのに、ビンスは俺たちにクソをする決断を下したんだ。人間として、俺たちのことをみんなにどう思わせようとしたのか。絶対に忘れない。
ファンは俺たちと共にいてくれた。俺たちは彼のビジネスに悪影響なんて与えていないんだ。ビンスのため、ビンスの団体のために人生を賭け、エンドルフィンを身体中に分泌しながらバックステージに戻ったというのに、あんなことを言うなんてな?
あれは絶対に忘れられない出来事だ。これからどうするか、という点にも影響するかもしれない。ビンスがトップに復帰するというのは、俺にとっては少し疑問が残るよ。
これはあくまでハーウッドの意見であって、他のレスラーたちも同意見とは限りません。彼らの個人的な体験が「疑問が残る」という発言につながっているのは間違いないですし。
ビンスは、スターを多数生み出す優秀なプロデューサーである反面、見限った選手には途端に興味を失ってしまいます。その人間味も彼の特徴ではあるのですが、やはり一緒に働くのは大変そうです。
2023年4月に AEWとの契約が満了するFTR。ビンスの復帰は、彼らの去就にどう影響してくるのでしょうか?