2019年のコフィ・キングストンは時の人でした。
年初から大プッシュの気配が漂い、レッスルマニア35でダニエル・ブライアンからWWE王座を獲得。その後も防衛を続けましたが、10月のSmackDownでブロック・レスナーに瞬殺され、タイトルを失いました。
涙のタイトル獲得から防衛失敗まで、王座の保持期間は約半年。ファンから愛されるチャンピオンでしたが、それはバックステージの仲間たちも同じでした。
WWEでThe Revivalのスコット・ドーソンとして活躍し、現在はAEWでFTRのメンバーとして活躍するダックス・ハーウッドは、自身のPodcast番組の中で、コフィのタイトル陥落について語りました。
本当に、本当に動揺したよ。コフィにメッセージを送ったのを覚えてる。New DayとThe Revivalのグループチャットで送ったんだったな。「こんなことになって本当に残念だ。俺たちは動揺してるよ。実際に起きたことだなんて信じられない」って。
ブロック・レスナーが悪いんじゃない。コフィがどれだけ頑張って働いてきたか、ここに来るまでにどれだけ努力したか、ってことなんだ。特に、俺たちが彼やランディ・オートンと一緒に働いていた時、毎週のように彼がビンス・マクマホンのオフィスの内外で物事を良くしようと、チャンピオンとして良くなろうと努力していたのを見ていたからね。素晴らしいチャンピオンになるために一生懸命だった。
みんな、コフィのタイトルランがうまくいかなかった理由を考えているけど、それは努力不足によるものではないよ。俺は、彼が毎週のように無から有を生み出すために必死になっているのを見た。ロッカールームの全員が、彼がタイトルを失ったことに心を痛めたよ。
ブロックは悪くない。コフィは一生懸命だった。チャンスを得るためにずっと懸命に頑張っていた人がチャンスを奪われるのを見て、「彼らは俺たちに何をするんだろう?」と思ったな。
努力したからといって必ず成功する世界ではありません。レスナーとのタイトルマッチが組まれたのは、SmackDownの放送がUSA NetworkからFOXへ移行するタイミングでした。本人にはどうしようもない力学が働くこともあります。悲しかったですね…。
(Fightful)