現在、ビンス・マクマホン主導のもと、WWEは団体売却について検討中です。
CEOのニック・カーンは、WWEのテレビ番組契約が再交渉に突入する前に売却を完了させたいという意向を示しており、早ければ数ヶ月以内に取引が実現することも示唆しています。WWEのテレビ番組は、RAWとNXTがUSA Networkで、SmackDownがFOXで放送されており、それぞれの契約切れるタイミングは異なります。
レスリング・オブザーバーによれば、NXTのテレビ放送契約は2023年9月に満了するそうです。また、RAWとSmackDownの契約は2024年9月に、NBC系列の動画配信プラットフォームPeacockでのWWE Networkコンテンツ独占配信契約は2026年初頭に満了します。今後、WWEは新たなテレビ放送契約に向けた交渉を立て続けに実行しなければなりません。
もともと、NXTはWWE Networkで配信されるコンテンツでした。しかし、AEWがテレビ番組Dynamiteの放送を開始するタイミングで2019年にテレビ番組へ昇格。Dynamiteとの熾烈な視聴率争いは「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」と呼ばれましたが、最終的にはDynamiteが戦争に勝利しました。
WWEの売却先の候補にはコムキャスト(NBCユニバーサルの親会社)が含まれており、ニック・カーンもコムキャストによる買収が実現する可能性を指摘しています。もしこれが実現すれば、次のテレビ放送契約に向けた交渉はスムーズに進むかもしれませんね。その他の売却先候補として名前が挙がっているのは、Amazon、ディズニー、エンデバー(UFCの親会社)など。また、AEWを運営する大富豪カーン一族も買収に興味を持っています。
(Wrestling Observer, Cultaholic)