90年代のプロレス界において、ECWの輝きは決して無視できないものでした。
WWEやWCWにはできないハードコアな世界。ECWレジェンドたちがリングに上がれば、今も客席から「ECW!!ECW!!」とチャントが上がります。カルト的な人気は今も健在。
そして、のちにビッグスターへ成長していくレスラーたちに飛躍のきっかけを与える場でもありました。 クリス・ジェリコのPodcast番組にゲスト出演したAEWのエディ・キングストンは、10代の頃にECWで出会ったレスラーたちが彼に大きな影響を与えていることを明かしました。
(WWEの)プロレスはとても子どもっぽくて、好きではなくなってしまったんだよ。ただ、飽きたんだよな…。
ティーンエイジャーになった俺は、友達が見ていたECWを知った。最初に見たのは”スラム・キング”ニュー・ジャックで、「ああ、俺はこんな奴がいる環境で育ったな」と思った。レイヴンを見て、あの鬱屈した感じを「ああ、俺みたいだな」と思った。トミー・ドリーマーは俺と同じヨンカーズの出身だし、シェーン・ダグラスや、血や、半裸の女を見た。
ECWは俺をプロレスの世界に連れ戻してくれた。クリス・ジェリコのこともECWで知ったよ。エディ・ゲレロ、クリス・ベノワ、ディーン・マレンコもそうだ。
現代のプロレスはずいぶんレベルが上がったけど、エディやマレンコ、ジェリコのような人がいなければ、そういうプロレスがテレビ放送されることはなかった。ECWは彼らに活躍の場を与えたんだ。
あの頃のエディが、いつかジェリコと抗争し、試合後にマレンコのいるバックステージへ帰るなんて、想像できなかったでしょうね。
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