2018年、当時Bullet Clubのメンバーとして新日本プロレスやROHで活躍していたコーディ・ローデスとヤング・バックス、後にAEW設立の大きなきっかけとなる観客動員1万人規模の自主興行「All In」を開催しました。
新日本やAEWに参戦していたレスラーたちのほか、インパクト・レスリングやMLW参戦レスラー、そして俳優スティーヴン・アメルまで、幅広い層が参戦。AEWでスターになるMJFは第1試合に出場していました。
セミファイナルとして行われたオカダ・カズチカ VS マーティ・スカルが予定を大幅に上回る試合時間となり、メインイベントのGolden Elite(ヤング・バックス & 飯伏幸太) VS バンディード & レイ・フェニックス & レイ・ミステリオがかなり駆け足の試合になるというアクシデントもあったものの、プロレスの歴史において非常に重要なインディペンデントの大会になったことは間違いありません。
しかし、イベントの開催について複雑な思いを抱えているレスラーもいます。Bullet Clubの仲間としてコーディやバックスと共に活動し、2018年当時はBullet Club分裂騒動の真っ只中にいたバッドラック・ファレは、「All Inへ参加できずに傷ついた」と語っています。
話していないこともたくさんあるけど、俺たちは傷ついたよ。もちろんね。他のことでもそうなんだけどさ、俺たちの食卓からパンを盗っていかれちゃったわけだよ。Bullet Clubのブランドを築くために何年も戦ってきたにも関わらず、後から来た連中が俺たちのものを盗んでいく。傷つくだろ。
でも、俺は「そんな事するな」なんて言うタイプじゃない。それで金を稼げるのなら、やればいいさ。自分のことには文句を言わないし、俺は幸せだよ。やりたいならやりなさい。
俺だけじゃなく、みんな傷ついた。日本人も同じだったよ。毎日ツアーに出ているレスラーもいたわけだからね。俺たちの身体にはダメージがあり、誰かがその報酬を受け取っていた。このビジネスはそういうものだよ。
(Fightful)