プロレス界では、先輩レスラーの活動から触発を受け、若い世代が新たなムーブメントを起こすことがよくあります。AEWで副社長を務めるヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)は、彼らの代名詞とも言える「Tシャツをはじめとしたグッズの販売」「Youtube番組Being The Elite」において、コルト・カバナの影響を強く受けています。
スワーブ・ストリックランドのPodcast番組に出演した2人は、彼らがいかにカバナの活動を参考にし、彼ら自身のキャリアを発展させていったかを語りました。
まず、グッズの販売について。バックスが自分たちのグッズ販売を始めた頃はTシャツとポスターを数種類売ることからスタートしましたが、Chikaraのイベントでカバナが大量のグッズを売るのを見て、大いに触発されたそうです。
ニック:俺たちがこの道でしっかりと成功するためには、カラカラ学ばなきゃいけないなと思ったのを覚えてる。彼の公式サイトにアクセスして、ビジネスのレイアウトややり方を研究しにいったよ。
カバナはプロレスグッズ販売を手掛けるPro Wrestling Teesがレスラーたちの間で流行するきっかけを作った人物で、バックスには「グッズをたくさん作れ」とアドバイスしました。Pro Wrestling Teesが人気になる以前は「売れないかもしれない」というリスクを抱えながらTシャツをプリントしていた彼らですが、Pro Wrestling Teesの助けを受け、過剰な在庫を心配することなく新しいグッズをどんどん制作することができるようになりました。
ニック:ほとんどミーム文化だからね。俺たちの活動の中で何かが起きたら、どうするよ?売れ!みたいな感じでさ。こういうやり方を初めてやったのは俺たちだと思う。
こうして、一部から「Tシャツ屋」と揶揄されるほど新しいTシャツを販売してファンに売り、彼らのグッズを身にまとうファンが増えていくことになりました。カバナが大量のグッズを売るようアドバイスしていなければ、Pro Wrestling Teesをレスラーたちに勧めていなければ、現在のプロレス界は存在しなかったでしょう。
また、バックスにとって、カバナが運営していたPodcast番組「The Art of Wrestling」は、Youtube番組「Being The Elite」を更新するにあたってとても参考になったものでした。
ニック:コルトから言われたのは、毎週更新しろってこと。彼のArt of Wrestlingは毎週木曜日に更新されていた。毎週やるのが大事なんだよね。やるなら毎週だ。この作業でふざけることはできないし、ふざけたことはない。
Being The Eliteが始まってから7年経ちましたが、彼らは今も更新ペースを落としていません。何度もシリーズを終了させようと考えた2人ですが、ファンからの支持がモチベーションとなり、AEW設立後も更新は続いています。