9月12日、WWEとUFCの合併手続きが完了し、新会社TKO Group Holdingsが誕生しました。両団体はTKO内の独立部門として運営を続けます。
この合併により、ビンス・マクマホンがWWEの大株主として君臨し、マクマホン・ファミリーがWWEを所有する…というスタイルでの団体運営は終わりを迎えました。これは、プロレス界の変化を示す重大な出来事です。
父ジェリー・ジャレットと共にTNA(現インパクト・レスリング)を設立し、現在はAEWに所属するベテランレスラーのジェフ・ジャレットは、WWEとUFCの合併をこう表現しています。
9月12日は、プロレスというビジネスが家族経営のビジネスだと言えなくなった最初の日だ。WWEのマクマホン一家はテリトリー制度の最後だったんだよ。
WWEは成長を続け、アメリカ全土へ、そして全世界へ広まっていった。しかし、結局は、クリスマス、感謝祭、休日にマクマホン一家がキッチンのテーブルを囲んでいたかどうかに関係なく、WWEはずっと家族経営のビジネスだったんだよ。
父ビンス・マクマホン・シニアから団体を買い取り、テリトリーシステムから飛び出して世界規模の成長を実現させたビンス。妻リンダ、息子シェイン、娘ステファニーは団体で様々な役割を果たしてきました。
AEWは大富豪カーン一族の莫大な経済力を後ろ盾にした団体で、トニー・カーン社長の父シャヒドがオーナーを務めています。しかし、WWEのスタイルと比べるとファミリー色は薄く、あくまでトニーの団体という印象です。
ビンスはTKOのチェアマンに就任し、今後もWWEを率います。
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