どんなスターレスラーでも、そこに辿り着くまでの過程で苦労をするものです。
大手団体では一部のレスラーにスポットライトが集中する傾向があるため、若手をどう育てるかはとても重要で、難しいことです。
AEWのブライアン・ダニエルソンは、若手レスラーはたくさん試合をして場数を踏むべきだ、と考えています。ただし、どういった場で経験を積んでいくか、というところが大事…ということを、最新のインタビューで語りました。
若手としてプロレスを学んでいるときは、もっと多くの試合をしないといけないと思っているよ。それが俺の意見だ。
俺のキャリアにとって非常に役立ったのは、イギリスに7ヶ月間滞在してプロレスをすることだった。
17日間で28試合もやったこともあるよ。それが6ヶ月続いたんだ。リゾートを訪れた観客のために試合をしていたんだけど、彼らはプロレスのファンではない。1週間の休暇を楽しみ、そこにエンターテイメントとしてのプロレスが含まれているんだ。
プロレスファンではない人を、プロレスで楽しませないといけなかった。そういった経験が、今の俺を作り上げた。
デビューした頃は、プロレスのテクニカルな部分は得意だったけど、観客とのコミュニケーションや個性を出すことは難しかったね。
プロレススクールを卒業しただけで完璧なプロレスラーになる人はいない。常に改善しなければならない。たとえ世界で最も運動能力が高い人であっても、最もカリスマ的な人であっても、まだ改善しなければならない点があるんだ。
ただ、何百万人もの人々があなたを見ているようなところではなく、もっと見ている人が少ない場所で改善する必要がある。
今日では、テレビに出ている若いレスラーたちは常にSNSで批判に晒される。若くて経験が少なくても、どれだけ優れていても、いろんな人が批判してくるだろうね。
例えば、ダニエル・ガルシアは24歳だったかな。MJFはたったの27歳だ。こういうレスラーたちを見て、いろんな人がああだこうだと言い、時にはそれが刺さってしまうこともある。
俺は、「みんな20代で、素晴らしい仕事をしている。今はSNSが非常に大きな存在だけど、俺が若い頃はそうではなかった。俺を批判する人は誰もいなかったよ。
たくさんリハーサルをすることが重要だ。批判してくる人が少ない場所でたくさんのリハーサルをすることも、できる限り最善を尽くしてこれを学ぶための有用なツールだと思う。