WWEのTV番組はファミリー向けに制作されており、過激な表現は排除される傾向にあります。
そのため、通常であれば、試合中に選手が出血している様子が画面に映されることは可能な限り避けられますし、実況チームがそのことを強調することも稀です。
しかし、先日放送されたRAWでナイア・ジャックスと対戦したベッキー・リンチが試合中に口から出血した時、実況チームは「流血戦だ！」と発言し、視聴者へ出血をアピールしました。AEWなどの他団体と比べれば選手の出血が珍しいWWEにおいて、血に対するこの扱いは珍しい…と一部のファンは受け取りました。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、リンチが試合中に出血し、番組がそのことを強調したのは偶然ではなく、WWEはRAWで出血に対する方針を変えた、と指摘。「出血はビジネスに悪影響を及ぼす」という考えが覆された可能性があるようです。
今後、WWEで出血がトレンドになるかどうかはわかりません。2023年にMMA団体のUFCと合併したこと、体制が変更になったことによる影響だとみなすこともできそうですが、実際のところはわかりません。
(Wrestling Observer, WhatCulture)
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