AEWに所属するオルティスとサンタナは、2012年にタッグチームEYFBOを結成して以来、名タッグとしてインディシーンで活躍してきました。
2019年にAEWの初期メンバーになった2人は、クリス・ジェリコのユニットThe Inner Circleのメンバーとして活動。タイトルには手が届いていませんが、2020年まではいくつもの名勝負を生み出していました。
しかし、2021年に2人の不仲が取り沙汰されるようになると、サンタナの大怪我もあってタッグとしての活動が停滞し始めます。AEWは2人に同じ試合へ出るよう説得したこともありましたが、タッグの復活には至っていません。
オルティスは、出演したPodcast番組の中でサンタナとの仲違いの理由やタッグ停滞の理由を語りました。彼の認識では、問題はサンタナ側にあるようです。
残念ながら、俺たちを分裂させるのはAEWの決定ではなかったんだ。俺とサンタナは個人的にうまくいかなくなってしまった。理由はどうあれ、彼は俺と一緒に仕事をしないことに強く固執していた。そのため、AEWは俺たちを別れさせる以外に選択肢がなかったんだよ。
だから、AEWは「分かった。でも、ただタッグを組まなくなるだけでは意味がない。少なくとも、なぜサンタナ&オルティスが分裂したのか理にかなうようにしよう」と言っていた。
しかし、テレビでその計画を実行したとき、なんだか急いでいるような感じになってしまってさ。バックステージでで起こっていたことが原因になり、プログラムを前に進めるのが本当に難しくなっていたんだよ。
また、2人がAEW世界タッグ王座を獲得するという計画も何度か用意されたそうですが、結局は実現しませんでした。残念なことに、The Inner Circleでの活動が、2人をタイトル戦線から遠ざけることになってしまったようです。
俺たちは、与えられそうだった機会をもう少し強く押し進めることもできたと思う。団体を強く非難することはできないけど、タッグタイトルを獲得する話はあったんだ。でも、適切なタイミングを見つけるのが難しかったようだね。俺たちがタイトルを手にするのにふさわしい時期はなかった、ということなんだ。
俺たちが常にThe Inner Circleの大きなストーリーラインに絡んでいたことが原因だ。自分たちのタッグのことをするためにストーリーから離れて、タッグタイトルを追求するのは難しかったということなんだろう。
なお、サンタナはAEWでの活動に不満を持っている一方で、オルティスは安定した収入を得られることに満足している、と報じられたこともありました。このあたりの認識の違いも、2人の関係が切り裂かれてしまう原因になったのかもしれません。
(Wrestling Observer)