盟友クリスチャンとのライバルストーリーや、若手たち(鈴木みのるを含む)を相手にオープンチャレンジを行うなど、50歳を超えた今も精力的に活動しているアダム・コープランド(エッジ)。
WWEでビッグスターとして活躍した彼は、大ベテランとなった2023年10月にAEW移籍を決断。2020年にWWEで奇跡の復帰を果たした後は年数回の試合数に制限した活動をしてきましたが、AEWでは積極的に試合をこなしています。
AEW移籍直後から、彼はWWEと比較した上でAEWの優れた点を指摘し続けてきました。最新のインタビューで、彼は「WWEによるプロレス界の独占を防いでいる」という観点から、AEWが特別な存在であることを語りました。
自分が商売をできる場所が複数あるというのは、商売に関わる誰にとっても良いことだ。独占はいいアイデアとは言えないね。もし俺が消費者だとしても同じことだと思う。
消費者として、俺はより多くの選択肢を求めている。どこか1つだけ選ばなければならない、というわけじゃなくて、すべての選択肢から選ぶことができるんだ。
俺は、大人になっていく中で、NWAのビデオテープを集めることを切望していた。俺が住んでいた地域ではNWAは放送されず、WWF(WWE)だけが放送されていたんだ。
そして、俺はモントリオールのインターナショナル・レスリングや、バクーバーのオールスター・レスリングなど、地元カナダの団体をどんどん見つけていくことになる。他にもいろんなショーがあったね。大好きだったよ。雑誌でしか見たことのない選手たちの断片を手に入れることができたわけだ。
だからAEWは素晴らしいんだよ。異なる団体のショーを見ることができるのは本当にクールだ。特別なことだと思うし、ここにいることを楽しんでいるよ。
AEWに限らず、TNAやMLW、そしてビリー・コーガン(人気バンド、スマッシング・パンプキンズのギター・ボーカル)体制のNWAなど、複数の団体が独自の活動を展開して話題を集める現代のプロレス界は、プロレスラーやプロレス界で働くことを目指す人材、そしてファンに選択肢を与えています。素晴らしい相乗効果でプロレス界は発展していくのですね。
(House of Wrestling)