AEWの社長としてクリエイティブの全権を担うトニー・カーン。
団体が設立された当初は、彼や副社長たち(コーディ・ローデス、ヤング・バックス、ケニー・オメガ)らが会議をして団体のクリエイティブな決定を下していましたが、船頭多くして船山に登る。なかなかうまくいかない時期が続いたため、トニーが全権を担うようになりました。AEWが大きな盛り上がりを見せた2020年から2021年にかけての時期は、彼の舵取りが完全にうまくいっており、ネガティブな話題もそれほど多くない時期でもありました。
しかし、永遠にAEWのトップに立ち続けることはできません。いつか、何らかの形でクリエイティブの責任者という立場が代替わりするでしょう。最新のインタビューで、彼は「現在の立場から退くのはいつになると思うか」と質問され、具体的な時期は挙げなかったものの、その日がいつか来ることを認識していることを語りました。
確かに、ある時点で状況を見極める必要があるだろうね。どの職位でも、永遠に続けられる人はいない。こうしたことは、俺が関わっているどの組織でも、どの職位でも現実的な問題になると思う。NFLのジャクソンビル・ジャガーズでも、サッカープレミアリーグのフラムFCでも、そしてAEWでも、TruMediaでもそうだ。永遠に今の仕事を続けることはできない。
これらのショーに関わり、ショーの制作に携わり、クリエイティブな企画をすることは、俺の人生のハイライトの1つだよ。今は以前にも増して楽しんでるよ。俺は1年1年、その瞬間その瞬間を大切にしていて、今俺たちがしていることを本当に愛してるんだ。
俺はまだ41歳だし、AEWは強固な地位にあると感じてる。世界で最も偉大なレスラーの何人かが、俺個人に忠誠を誓ってくれてることを本当に誇りに思ってるよ。うまく恩返しができるよう頑張りたいと思う。
現在、AEWは強固な地位にあると考えてる。スポーツのスタートアップ企業としてAEWに20億ドルの評価が下されたばかりだからね。スポーツのスタートアップ企業としては、後にNFLと合併したAFL以来、世界で最も成功した、史上最速の成長を遂げた企業だよ。俺たちに同じ未来が訪れるとは思わないけど、その比較は嬉しいし、その数字はかなり現実的だと思うし、AEWにとってはエキサイティングな話だと思う。
俺たちはスポーツ界の主要プレイヤーであり、メディア権の更新を控えた今年はAEWにとって大きな年になるだろうね。これは今、AEWで働くレスラー、スタッフ、そして俺たちのファンにとって最も重要なことなんだ。
(Fightful)