2020年から2021年にかけて提携していたAEWとインパクト・レスリング（現TNA）。
当時のインパクトのビジネスは上手くいっておらず、AEWとの提携によって大きな利益を得ることができました。時にケニー・オメガの働きは大きく、インパクト世界王座を獲得してインパクトのPPVに複数回参戦したことで団体は潤いました。
しかし、先日の報道で、「ケニーの活動にはいくつかの制約があり、それが原因で提携関係は終了した」と報じられていました。当時のケニーのコンディションは最悪で、彼自身はジョシュ・アレキサンダーやエディ・エドワーズとの試合を望んでいたものの実現しませんでした。
当時のインパクトで社長を務めていたスコット・ダモールは、最新のインタビューでAEWとの関係やケニーの貢献について次のように語りました。
あの提携を振り返ってみると、当時のIMPACTは本当に苦戦していた。できる限りのことをやっていたけど、自分たちの立ち位置を見つけるのに苦労していた。
そんな時に、ケニー・オメガをインパクト世界王者として迎え、グッド・ブラザーズ（カール・アンダーソン＆ドク・ギャローズ）がAEWの番組に出演することになった。ビジネス面で見ると、ケニーが関係した2つのPPVは、当時の団体にとって史上3番目に高い売上を記録した。クリスチャンが参戦した時のものも、かなりの売上があったよ。ビジネスと視聴率は上向き、SNSの視聴数とマネタイズも大幅に上昇した。ケニー・オメガに関連するものは全て好調だったね。
本当の計画では、ケニーは誰かに負けてタイトルを失うはずじゃなかったんだ（Rampage第1回放送でクリスチャンに敗れてタイトルを失った）。彼自身はそうしたかったんだけどね。エディ・エドワーズやジョシュ・アレクサンダーと仕事がしたがっていた。でも、いくつかの制約があった。
もう一つ、彼は話したことがないけど、私から話すと、彼は常に激しい痛みと戦っていた。歩くのもやっとという時もあった。彼をリングに上げるまでに、どれだけの準備が必要だったか…。
一例を挙げると、ケニーはスカイウェイでの撮影のためにナッシュビルに来る予定だったんだよ。でも、彼はあまりの痛みと疲労で移動できなくてね。そこで1週間の休養を与え、当時AEWが番組収録の拠点としていたデイリーズ・プレイスで撮影することにした。それがムース戦のタイトルマッチだった。
忘れられないのは、試合後にケニーが、ムースとやりたかった試合ができなかったことを謝ってきたことだ。ムースに特別な試合を提供したかったんだよ。とても良い世界タイトルマッチ、素晴らしい試合だったと思うけど、ケニーは「素晴らしい」では満足せず、「伝説的な試合」を求める男だから。彼が我々とAEWの関係のために尽くしてくれたことには感謝しかないよ。
制約による障害はあったのか？もちろん。だからこそ最終的に終わることになった。でも、やっている間は、財務面でのメリットは間違いなくあった。注目度やバズ、正当性という面でも、確実に助けになった。
（Fightful）
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