2013年12月、TNAの顔として活躍してきたAJスタイルズがTNAとの契約を満了し、退団しました。
退団後のAJは新日本プロレスやROHなどさまざまな団体のリングへ上がり、2016年にWWEへ移籍。現在に至るまでプロレス界のトップスターとして活躍しています。
TNAにとって、AJは団体の顔としてなくてはならない存在でした。しかし、2013年の契約交渉において、TNAはAJに対して60%の給料カットを提案。AJはこれを受け入れずに退団を決断しました。

TNAの創設者で、現在はAEWに所属するジェフ・ジャレットは、自身のPodcast番組で2013年のAJとの契約交渉を振り返り、交渉決裂が団体に与えた影響の大きさを語りました。AJの存在はあまりにも大きかったようです。
AJはいつだって礼儀正しくて、交渉の場で攻撃的だったことなんて一度もなかった。でも彼には常にレバレッジ交渉力があった。なぜか?他所でも通用するのは誰の目にも明らかだったからだよ。
マイクも、キャラクターも、アスリートとしての能力も年を追うごとに磨かれていった。ブランドに忠実でいてくれたことには本当に感謝してる。
AJが「もう辞める」と言った瞬間…。それはブランドにとってもも、古参のTNAにファンにとっても、棺桶への最期の釘が打たれた瞬間だったと思うね。
ハルク・ホーガン時代のTNAは、それはそれはダメなことの連続だったよ。でも、AJが去ったことが、完全に止めを刺した。あれがTNAという名前にとっての終わりだったと思う。
AJの退団後、TNAは苦境に立たされながらも新たなロースターで再起を図り、見事に復活。現在はWWEとのパートナーシップを締結し、AJに古巣復帰の可能性が浮上しています。いつかその時が来るかもしれない…と思うと、彼の動向から目が離せません。



(Inside The Ropes)
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