近年のAEWは、DynamiteやCollision、Rampage(2024年末で放送終了)の視聴率が振るわないことが話題になってきました。実際のところ、テレビ局は各番組の視聴率をどう評価しているのでしょうか。
AEWの各番組は、巨大メディアコングロマリットであるワーナー・ブラザース・ディスカバリー系列のテレビ局で放送されています。また、ワーナー系列の動画配信サービスMAXでの生放送も2025年にスタート。ファンはテレビやネットで番組を楽しむことができます。
かつて、Dynamiteは四半期の平均視聴者数が100万人を超えていた時期もありました(CMパンクやブライアン・ダニエルソンがデビューした2021年第3四半期など)。しかし、近年は60万人台に低迷。このことから、「AEWは勢いを失っている」「終わった」など、AEWを批判する声がSNSで見られます。
しかし、テレビ局はあくまで楽観的です。FightfulのPodcast番組に出演したライター・Podcasterのアンドリュー・ザリアンによれば、ワーナーの幹部、特に現場のキーパーソンたちはAEWの各番組について「非常にポジティブ」な考えを持っているといいます。また、彼らはネット上での批判をまったく気にしていないとか。
確かに、DynamiteやCollisionの平均視聴者数は以前と比べ低迷しています。しかし、2025年3月は数字が上昇傾向にあり、現地3月26日放送のDynamite最新回では66.3万人を記録。これは2025年の最高記録です。また、現地3月15日放送のColliionは40.8万人を記録し、番組放送がスタートした2023年に匹敵する数字にまで戻してきています。
プロレス業界内では、「AEWの視聴率が低迷しているのはMAXでの生配信が始まったことも影響しており、実際の視聴者数はもっと多い」と指摘する声もあります。
また、Podcast番組「Busted Open Radio」でAEWへの批判を語ることもあるWWE殿堂入りレスラーのババ・レイ・ダッドリー(ブリー・レイ)も、「最近のAEWには明らかに成長が見られる。以前のファンが戻ってきていたり、新規ファンの獲得が進んでいるんだろう。ポジティブな傾向だ」と評価しています。
なにかと批判されることも多いAEWですが、テレビ放送のビジネスは好調でワーナーとの関係も良好。このまま上昇気流に乗り、夏のAll Inテキサス大会を成功させたいところです。当サイトでは、今後もAEWのビジネス面についての情報を紹介していきます。
(Fightful, Inside The Ropes)
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