2019年にWWEへ入団し、2021年11月に解雇されたアイザイア “スワーブ” スコット。2022年に「スワーブ・ストリックランド」としてAEWへ移籍し、今や団体を代表するトップレスラーになった彼ですが、WWE時代の活動は大変でした。
NXT北米王座を獲得したり、Top Dolla、B-Fab、アシャンテ・アドニスと共にユニット「Hit Row」を結成するなど、印象的な活躍を披露していたWWE時代のスワーブ。しかし、ブレイクを果たすことはできず、WWEでの短期間の活動は終了しました。
その背景には、「HHHに気に入られなかった」ことが影響していた……と、彼は考えています。最新のインタビューで、彼はHHHに気に入られるための努力を重ねていたことや、チャンスを得られなかったことなどを振り返りました。
彼は俺をリスペクトしてくれてたし、俺の実力も理解してた。でも俺が他の選手を「食ってしまう」のを恐れて、あえて前に出さなかったように感じたね。俺はドラフト3巡目で指名された選手みたいなものだった。1巡目指名の選手より活躍しちゃうと扱いづらくなるんだよ。
HHHとは、何度も会話を重ねた。「俺もあなたのプッシュを受けたい。何が足りないんだ?」と繰り返し聞いたよ。ある日、やっと彼を言い逃れできないところまで追い詰めたら、「新しい方向性を考えようか」って話になった。
しかし、この会話の後、彼は膝の欠場で1ヶ月程度欠場することになります。復帰した際に、彼は自分の判断でキャラクターを刷新。ウィリアム・リーガル卿からは高評価を得たそうです。
また、彼はHit Rowの結成秘話についても語りました。ショーン・マイケルズの後押しで実現したプロジェクトだったといいます。
ショーンは俺のスタイルを理解してくれたんだ。会議の前夜に「HHHは、君のこういうところをもっと見たいらしい」と教えてくれた。だから、ブロンソン・リードとの試合を全力で戦ったよ。その試合後、HHHに「今度こそ、俺もあなたの『男』になれるかな?」と聞いたら、「ああ、そうだな」って笑ってたよ。
WWEには、「ショーンのお気に入り」とか「HHHの『男』」とか、そういうものが確かにある。俺はその間を泳ぎながら、やっと「ショーンのお気に入り」になりそうだったのさ。
WWEで活躍するためには、番組を動かす上層部から評価されることが欠かせません。彼はHHHやショーン・マイケルズと積極的にコミュニケーションを取り、ニーズを把握しながら努力を重ねました。しかし、結局は成功できず。AEWでその実力を発揮しているのを見ると、適材適所という言葉が思い浮かびます。
彼は2024年にAEWと大型の再契約に合意。今後もAEWの顔として活躍していくことになります。現在はジョン・モクスリーの持つAEW世界王座に照準を合わせ、タイトルマッチへの準備を進めています。
(Fightful)
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