AEWが提供する過激なプロレスは、ファンから批判の対象になることもあります。トニー・カーン社長は、そうした意見に耳を傾けながら番組のクリエイティブを前進させています。
最近のAEWで最も大きな話題になったのは、ジョン・モクスリーの背中に無数の釘が突き刺さる衝撃的なスポット。業界内部でも賛否両論が巻き起こっていますが、とにかく話題になったのは間違いありません。

最近のAEWは、一時のような勢いを取り戻しつつあります。番組の内容が称賛されることが以前よりも増え、テレビ放送&配信で番組を見る視聴者数も確実に増えています。

しかし、批判の声が根強いのも事実。特にモクスリーを中心としたDeath Ridesのストーリーは「AEW全体のクオリティを損ねている」と指摘されることもあります。
PPV・Dynasty開催前の記者会見でFightful「ファンの否定的な反応をどう捉えているか」と質問されたトニー・カーン社長は、あくまで楽観的な姿勢を貫き、番組制作に取り組んでいることを語りました。
ファンからのフィードバックは非常に重要だ。コメントもそうだけど、毎週得られる一番安定した反応は視聴率関連のデータなんだよね。テレビの視聴者は意見を言葉で出さないことが多いけど、視聴傾向は多くを語る。SNS、テレビ視聴率、その他ビジネスメトリクス…。様々な要素を使って関心の度合いを測ることができる。
すべてのファンの意見が一致するわけじゃないし、意見が割れることもある。だが、誰が支持されていて、関心が高まっているのかは数字で見えてくる。人気と関心が必ずしも一致しないこともあるが、反応が悪くても視聴率を動かすレスラーもいる。それをどうバランスさせるかが重要なんだ。
今年、ファンからのフィードバックは素晴らしいものばかりだ。テレビ番組の質は高く、PPVも安定して好評価を得ているよ。Dynastyに向けた今のAEWの評価は、ここ数年で最も良いと感じている。ライブイベント、会場の質、そして選手たちの活躍が全て揃っている。ケニー・オメガの復帰も大きな意味を持っているしね。
日曜のDynastyで彼の姿を見られるのが本当に楽しみだ。ファンがAEWを「今、届けたいものがしっかり届いている」と感じてくれているのがありがたい。それは観客、選手、スタッフすべての努力の賜物だと思う。
Death Ridesのストーリーは、ストーリーそのものの複雑さや試合展開の偏りなどが問題点として指摘されがちです。トニーはそうした声を無視せず、データも重視しながらAEWをより成長させていこうとしています。
(Fightful)
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