WWEが発表したメキシコの大手団体AAAの買収により、メキシコのルチャ・リブレ界に大きな影響が及ぶことが予想されています。最大手の老舗団体CMLLにとっても一大事です。
WWEによる企業主導型のスタイルが加わることによって、AAAから独自性やルチャの豊かな歴史が失われるのではないか…。そう悲観的に予想するファンやプロレス関係者もいます。実際、AAAで活躍する選手たちに対し、経営層から何らかの指示が出ている、という噂も。
WWEのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるHHHは、「このパートナーシップはプロレス界全体に利益をもたらす」「AAAは、メキシコ文化の象徴であり、それが揺らぐことはない」などとコメントしており、AAAのやり方に深入りしない姿勢を明かしています。
こうした状況について、ルチャ・リブレを象徴する団体である老舗CMLLは、テレビ番組の冒頭で力強いメッセージを発表しました。
アレナ・メヒコが存在する限り、ルチャ・リブレは死なない。
アレナ・メヒコはCMLLが拠点とするルチャ・リブレの聖地。何が起きても、我々がルチャを守る。この文化は絶対に守らなければならない…。覚悟を感じます。
今後、CMLLとAAAは今まで以上に激しい争いを繰り広げていきます。現地6月15日、CMLLはAEWに協力し、アレナ・メヒコでAEWのメキシコ大会Grand Slamが開催されます。チケットは一般発売初日で完売しました。
また6月18日には、AAAがTriplemania Regiaを開催。こちらにはWWEスーパースターの登場が予想されています。
(Inside The Ropes)
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