WWEの人気者Rトゥルースによる突然の退団報告で、プロレス界は悲しみに暮れています。
つい最近まで番組に出演し、「子供の頃からのヒーロー」であるジョン・シナとの抗争も演じていた彼に対し、WWEは契約満了を持ってお別れすることを決意。53歳の大ベテランがWWEから去ることになりました。


そんな彼は、頼れる先輩として後輩たちに指導し、慕われていました。ホアキン・ワイルドは、X(旧Twitter)でRトゥルースとの思い出や感謝を語りました。彼にとっては誰よりも感謝したい相手だったようです。
あれは2010年のことだ。当時WWEの下部組織だったFCWのトライアウトを受けた時、Rトゥルースが俺たち全員に語りかけてくれた。音楽業界出身の彼が、それをいかに自分のプロレスに取り入れたかを…。
すると、誰かが手を上げて質問したんだ。「自分には、他の業界の経験なんてありません。ただプロレスが大好きで、レスラーになりたいんです。それだけです。そういう場合はどうしたらいいですか?」トゥルースはこう答えた。「じゃあそれが君のストーリーだな。でも正直、それってあんまり面白くない。だってみんなその話をするからさ」
あの瞬間のことは絶対に忘れない。俺にとっての「転機」だった。「自分は一面的な人間かもしれない」と気づいたよ。それで、自分がプロレス以外で何に情熱を持っているのか、本気で考えるようになった。そして気づいたんだ。自分はずっと音楽が好きだったんだって。
その後すぐにDJ/プロデューサーとしての旅が始まった。そして、その音楽のバックグラウンドを、プロレスのキャリアにも取り入れることができた。だからある意味で、インディ時代の「DJZ」ってキャラクターや、俺のプロレス人生の初期に得られたチャンスや成功の多くは、Rトゥルースがいなかったら存在してなかったんだ。
俺はすでに本人に直接感謝の気持ちを伝えてある。あの日FCWで、彼が話してくれなかったら、今の俺はいなかったと思う。彼は俺のキャリアの進路を変えてくれた。だからこそ、公の場でもそれを伝えておきたかったんだ。
それに、もし彼がいなければ……俺はビートメイキングもしてなかったし、Sway in the MorningでDJすることもなかったし、Spotifyで「Wilde We$t」をリリースすることもなかったし、日本のプロレス入場曲をリミックスしたアルバム(近日リリース予定)を作ることもなかった。
だから改めて、ありがとう、トゥルース!
So thank you (again) for everything, Truth! pic.twitter.com/IKSXKNMw0E
— Joaquin Wilde (@joaquinwilde_) June 1, 2025
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