2019年、WWEでは女性レスラーによるトーナメント「メイ・ヤング・クラシック」も、女子レスラー限定のPPV”Evolution”も開催されないことになっています。ロンダ・ラウジーやベッキー・リンチの人気の後押しもあり、2018年は女性レスラーの地位向上が進んだ一年となりましたが、今年は特に動きはなし…かと思いきや。
現地時間10月30日に放送されたNXTで驚きの発表がありました。
久々にNXTに登場したWWE女子タッグ王者チーム「カブキ・ウォリアーズ」(アスカ&カイリ・セイン)は、ティーガン・ノックス & ダコタ・カイ組からの挑戦を退け、王座防衛に成功します。試合後、NXT女子王者のシェイナ・ベイズラーが仲間を引き連れてリングイン。リングに残されたノックス & カイを襲撃します。そこにリア・リプリーと紫雷イオが現れ、さらに遅れてビアンカ・ブレアとキャンディス・レラエも登場。場内は大混乱に陥りました。
混乱を鎮めるために姿を現したのはGMのウィリアム・リーガル。11月23日に開催されるPPV”Takeover: War Games III”で彼女たちによるウォーゲームズ・マッチを行うことを発表しました。
ウォーゲームズ・マッチは特殊な試合形式のチーム戦です。2つのリングとそれらを取り囲むケージが用意され、試合開始から5分間は各チームの代表者1人がケージの中に入り、試合を行います。その後、3分後ごとにどちらかのチームの1人が試合に加わり、全員がケージ内に入ったらピンフォールもしくはサブミッションで試合の決着が付けられるようになる、というルールです(ルールが変更されなければ)。
リングインしているレスラーの数が多いことが特徴で、これを活かした試合展開が予想されます。前回の”WarGames Ⅱ”では、リコシェがケージの上からダブル・ムーンサルト・アタックを披露し、話題になりました。
おそらく出場するであろう紫雷イオに期待です。
NXTのレスラーのみならず、ナイア・ジャックスやソーニャ・デヴィルなどのメインロースターの女性レスラーも参戦に興味を示しています。トーナメントや女性限定PPVほど大々的な催しではありませんが、女子プロレスの歴史を作っていこうというWWEの姿勢は評価するべきでしょう。