先日放送されたAEWのメキシコ大会Grand Slam。PPVではなく、Dynamiteの特別大会として放送され、内容も評判も上々でした。
ミスティコとMJFのシングルマッチやベビーフェイス軍VSヒール軍の10人タッグマッチ、メルセデス・モネのCMLL女子王座獲得、ハングマン・ペイジによりスペイン語でのマイクパフォーマンスなど話題性十分の内容は多くのファンの注目を集めました。国際戦略を進めるAEWの努力は数字に現れています。
報道によれば、アメリカのテレビ局TBSで放送されたGrand Slamの平均視聴者数は73.6万人。前週比で23%増となり、2024年7月24日放送回以来の最高視聴者数となりました。アメリカのテレビ業界で最も重要視される18~49歳の視聴率は0.21で、こちらも前週比23%増。2024年11月13日放送回以来の最高値をマークしました。ちなみに、最も視聴者数が多かったのはミスティコとMJFのシングルマッチだったそうです。
なお、この数字には動画配信サービスMAXでの視聴者数はカウントされておらず、実際にはもっと多くのファンが視聴しています。
アメリカのテレビ業界ではスポーツ番組の人気が非常に高く、WWEやAEWの番組はNBAやNFLなどの放送に大きな影響を受けます。しかし、Grand Slam当日はこうした大きなスポーツイベントの中継がなかったため、各指標が好成績をマークした、との指摘もあります。
日本でもアメリカでも、テレビ離れは加速しています。WWE・RAWはNetflixでの配信番組に生まれ変わり、SmackDownの視聴者数も減少トレンドにある。そんな中でテレビ放送の指標に注目するのはどうなのか…という意見もあるでしょう。
しかし、AEWにとって、最大のビジネスパートナーであるワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの良好な関係をキープするために、数字を稼ぐのは非常に大事です。テレビ業界におけるトニー・カーン社長の手腕が今後も問われることになるでしょう。
(Fightful)
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