WWEは、その長い歴史の中で何人ものセレブリティをショーに招き、時にトークセグメントへ参加させたり、時に試合に挑ませたりと、様々な形で彼らの知名度や注目度を活用してきました。
近年では、世界的ミュージシャンのバッド・バニーが驚異的なWWEへの適応力を見せてレッスルマニアやBacklashで名勝負を繰り広げたほか、Youtuber出身のローガン・ポールがロースターの一員として大活躍中。一方、2025年にジョン・シナのストーリーに関与したラッパーのトラヴィス・スコットは適応できずこのまま離脱となりそうです。
プロレスラーが本職ではない彼らにとって、WWEで試合をするためには想像を絶する努力が必要です。2023年のBacklashでバッド・バニーと対戦したダミアン・プリーストは、バニーがいかに努力していたか、セレブリティがプロレス界へ適応するためには何が必要なのかを語りました。
俺は、セレブリティの参戦がネガティブな話題だった頃のWWEにはいたことがない。でも、いろんな話を聞いてるよ。まあ、バッド・バニーは別格だね。
バニーとの出会いはレッスルマニア37でタッグを組んだ時。俺にとっても彼にとっても初めてのレッスルマニアでの試合だった。あの時、ランディ・オートンが彼に近づいて、「このビジネスをリスペクトしてくれてありがとう、真剣に取り組んでくれてありがとう」って感謝してたのを覚えてる。その場にいた俺は、「あれだけのベテランがここまで褒めるんだ」と驚いたよ。バニーもすごく感謝してて、その言葉をしっかり受け止めてたな。
実際、2023年のBacklashでの俺たちの試合に向けて、彼はとんでもない努力をしてたよ。リング外の準備も完璧だった。WWE自体も当初は「タッグマッチにしようか」とか、いろんなことを考えてたんだけど、バニーが「いや、絶対にプエルトリコでシングルマッチだ。ダミアンと戦いたい」って押し通したんだ。俺は「バニーがそこまで言うなら絶対大丈夫だ」って思ってたよ。結果、誰も俺たちの本気にはついてこられなかったんじゃないかな。
プエルトリカン同士の試合だったんだけど、すごく感情がこもった試合だったよ。キャリアにおける試合の重要性や意味が語られることも多いけど、俺にとってあの敗戦は、何より文化的な影響が大きかった。
ラティーノ、ヒスパニック、プエルトリコだけじゃなく、世界中の人たちのためにやれた。島にとっても特別だったし、心から誇りに思ってるよ。
(Fightful)
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