AIの波は世界中に波及し、その勢いはもはや止められるものではありません。WWEもAIを活用していく方針です。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWEはサイラス・コウサリという人物をクリエイティブ戦略担当シニアディレクターとして雇用したそうです。彼は格闘技団体ONEやネットメディアBuzzfeedで勤務していた経歴を持ちます。
チーフ・コンテンツ・オフィサーのHHHは、クリエイティブ・スタッフにコウサリを紹介した際に、「WWEのAIベースのストーリーテリングへの移行を主導し、AIを映像やグラフィックのようなクリエイティブにも活用していくことを担う人物だ」と紹介したとか。そして、これはプロレス界のクリエイティブにおいて避けられないことなんだ…とも説明したそうです。
また、メルツァーによればWWEのAI活用は模索段階で、初期の結果は芳しくなかったといいます。
WWEが使っていたAIプラットフォームにアイデアを出させたところ、「ボビー・ラシュリーが日本文化と歴史に取り憑かれたレスラーとして復帰する」というストーリーラインを提案してきたそうだ。ラシュリーがまだWWEに在籍している、という情報がAIに入っていたんだろう。
しかし、こうした「バグのようなもの」が解消されれば、AIはストーリーラインの方向性に大きな影響を与え始めるはずだ…とWWEでは考えられている。
また、コウサリはスタッフたちに対して「ホワイトハウス関連の政治的な任務を引く受けているHHHが、さらに政治の仕事を受けられるようにするために、渡しがホワイトハウスとの連絡係も務める」と語っていたそうです。彼の存在は、WWEでどのように機能していくことになるのでしょうか?
(Fightful, Wrestling Observer)
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