肩を負傷したセス・ロリンズをThe Visionから追放したブロン・ブレイカー。未来のメインイベンターとしての期待が非常に高い彼に対し、WWEはどのようにブッキングしていくのでしょうか。
長期欠場に入るセスが保持していたWWE世界ヘビー級王座が返上されたことにより、現地11月1日に開催されるSaturday Night’s Main Eventで予定されていたCMパンクとの試合も中止となり、RAW最新回で行われたバトルロイヤルマッチの勝者がパンクと空位のタイトルを賭けて争うことになりました。勝者はジェイ・ウーソ。元チャンピオン同士のプライドを掛けた戦いが始まります。
しかし、セスとの因縁やWWEからの高い期待から、バトルロイヤルマッチに勝利する大本命はブレイカーでした。なぜWWEは彼を勝たせなかったのでしょうか?
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、この決断はブレイカーに対する長期的な戦略と関係しているようです。WWEは「ブレイカーがいずれ世界王者になるのは確実」と期待しているものの、それをいつ実現させるかを慎重に計画しているといいます。Saturday Night’s Main Eventでの戴冠は適切ではない…と考えたのでしょう。
Saturday Night’s Main Eventは配信サービスPeacockの独占配信番組であり、大きな視聴者数は見込めません。それよりも、ESPNで配信される大規模PLEで華々しい場を設けたい…と考えるのは当然とも言えます。
また、ブレイカーがバトルロイヤルマッチに出場しなかったことについては、「勝つ予定がないなら、わざわざ負けさせて彼を弱く見せてしまうことは避けるべきだ」という判断があったといいます。WWEは、彼を最終的に世界王者にするまでは「保護」を続け、その強さを維持させ続けるでしょう。
(Wrestling Observer)
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