2019年に旗揚げしたAEWで、オレンジ・キャシディは初期メンバーとして常に大きな注目を集めてきました。
スポーツライクなプロレスを標榜していた初期AEWにおいて、無気力キャラの彼は異色の存在。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは「AEWの矢野通みたいになるのかな」とコメントしていました。しかし、彼は無気力さを熱さを併せ持つトップレスラーとしていくつもの名勝負を生み出し、唯一無二の存在として地位を確立しました。
何年も「怠惰の王(King of Sloth Style)」としてのスタイルを貫いてきた彼にとっても、インディレスラーの1人から「AEW所属レスラー」へのステップアップは特別なものでした。最新のインタビューで、彼は契約当時の心境を語りました。
本当に…あの頃の俺は背負うものがほとんどなかったからね。チャック・テイラーとトレント・バレッタの「友達」としてのデビューで…ただそれだけだったろ?
俺の役割なんて微々たるものだったから、「まあ、誰も気にしないならどうでもいいか」って感じだった。本当にプレッシャーがなかったんだ。
それに、AEW以前の話だけど、一緒にやってきた仲間やプロレスを通じて育った連中が次々とチャンスを掴んでいく中で、俺には何もなかった。だからこそ「失うものは何もない」って思えたんだ。
一度それに気づいてからは、「誰かが気にしてくれるかな?」っていう恐怖心みたいなものが消えたんだよ。だって、どうせ誰も気にしてないんだからさ。だから、とにかく何でも試してみようと思ったんだ。
AEWが俺を受け入れてくれたこと、そして戦った相手たちには本当に感謝してる。すごく運が良かったよ。戦った全員から学んだし、特に初期の頃は彼らから多くのことを吸収した。ボコボコにされることで、たくさんのことを学んだんだよ。
(Inside The Ropes)
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