UFCの親会社エンデバーがWWEを買収したことで、WWEはUFCと共に新会社TKO傘下の団体に生まれ変わりました。
WWEの上に別の会社が存在する。このことは、WWEのクリエイティブの決定プロセスにも影響を与えることになり、「ファンには見えにくい変化」が起きました。
元WWE上層部のジェフ・ジャレットは、自身のPodcast番組で2025年のレッスルマニア41に人気ラッパーのトラヴィス・スコットが登場したこと、その前段階としてザ・ロックが復帰したことについて、「決してポジティブとは言えないことだった」と振り返りました。ここに、TKO体制の問題点がある…とまで指摘しています。
トラヴィス・スコットの関与は醜悪だったね。ジョン・シナ引退ツアーへの介入、そしてレッスルマニアのメインイベントへの介入……。
正直に言わせてもらうよ。数年後、あのレッスルマニアのメインイベントについて語られる時、好意的に思い出されることはないだろう。時が経てば評価されるような代物じゃない。分からないが、ただただ近視眼的な判断だったと感じるよ。
(ザ・ロックをWWEに復帰させたのはHHHやニック・カーン社長ではなくTKOのアリ・エマニュエルCEOだった…という件について)1998年のWCWっぽく見えるという意見に同意する。市場のリーダーであり、永遠に続くと思われてきた団体が、意思決定のプロセスを根本的に変えてしまった。
彼らは今、プロレスファンに対してではなく、株主に対して答えを出している。これこそが2025年の最大のBadだと思う。今やそういう判断基準になっていることは明らかだからだ。
アリ・エマニュエルと彼のチームが、観客の声に真摯に耳を傾けるのではなく、ウォール街の顔色を窺うことの余波……。これは興味深いことになると思うよ。本当にね。
我々はエンターテインメント・ビジネスにいるわけだが、彼らもまたエンターテインメント・ビジネスをやっているつもりなんだろう。
カントリー歌手のトビー・キースは、ラジオ局が流したがる曲を探るために曲を書いていたわけじゃない。彼は「何が一番金を稼げるか」を理解して書いていた。そして、金を稼ぐということは、ファンのために曲を書くということなんだ。そこには決定的な違いがあるんだよ。

(WrestlingNews.co)
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