2007年、WWEに在籍していたクリス・ジェリコはTNAへの移籍の可能性を話し合うため、当時のTNA上層部だったジェフ・ジャレットらと面会しました。最新のインタビューで、ジェリコは「あれは、WWEからより良いオファーを引き出すための戦略だった」と振り返り、リングの外側でも頭脳を駆使してより良い条件を引き出そうとするビジネスマンの側面について明かしています。
なぜジェリコはTNAとの面会に応じたのか?
ジェリコが明かしたのは、フロリダ州タンパのレストランでジャレットらと面会した理由と背景です。当時、ジェリコはWWEから2年近く離脱しており、復帰に向けた交渉が行われていました。当時の最高責任者ビンス・マクマホンは、ジェリコに対して「給与には限界がある。これ以上のオファーは出せない」と伝えていました。そこで、ジェリコはその「上」を狙うため、TNAを利用したようです。
この話を公にしたことはあったかな…?ジェフ、俺、そしてディクシー・カーターの3人で、フロリダ州タンパにあるレストランで会ったんだよ。ビンスが提示する給与には限界があってさ……。俺の希望額にはまったく届いていなかったんだよ。
いとこを使った情報操作。WWEの反応は?
この面会を有効活用するため、ジェリコは自身のいとこに「俺たちの面会を遠くから見ていてくれ。そして、それをDirt Sheetにこっそり教えてくれ」と伝えたとか。こうした戦略がうまく行った結果、WWEは彼の希望する給与を提示してきたそうです。
TNAへの移籍を全く考えていなかったとは言わないよ。でも、その2日後に誰が俺の希望額を提示してきたと思う?
ジェリコは、当時のサモア・ジョーとカート・アングルのライバル関係を称賛した上で、当時のTNAが魅力的な団体だったことにも指摘しています。移籍をまったく考えていなかったわけではなく、「競争力のある団体が複数存在することでレスラーに大きなメリットがあるんだ」ということを、彼はこの発言によってファンに伝えたかったようです。
現在、ジェリコはWWEに次ぐ規模のプロレス団体AEWに所属しています。2019年のAEW旗揚げ参加以降のジェリコについて、Wrestling-NOW編集部としては、WWE以外にも選択肢があることの素晴らしさを体現している存在だと言えるでしょう。
(Wrestling Inc)
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