2019年のサウジアラビア大会Super ShowDownで、「デーモン」フィン・ベイラーはアンドラーデを相手にインターコンチネンタル王座の防衛戦を行いました。この時、彼は普段と違う方法でのフェイスペイントにより、一時的に視力を失う緊急事態に陥っていたようです。
デーモンといえばペイント。普段は慣れ親しんだ方法でデーモンを表現しているベイラーですが、サウジアラビアではアルコールの規制があるため、通常とは異なる種類のペイント道具を持ち込む必要があったそうです。
そこで、デーモンのペイントを担当したスタッフの一人は、ペイントをしっかり定着させるためにヘアスプレーを使うことを決めました。しかし、そのヘアスプレーが原因で、ベイラーは一時的に視力を失うことに。ベイラーは、これは彼のプロレス人生で最も恐ろしい経験の一つだったと語っています。
この話も今までしたことがないな。サウジアラビアでデーモンをやった時のことだ。俺はアンドラーデと対戦することになっていて、プロモーションをしてからサウジへ飛んだ。
控え室でペイントをしてもらっている時、いつもと違う感触がしたんだ。「どうなってるんだ?」と思ったよ。担当していた女性スタッフに「これ、いつものペイント?なんか変な感じがするんだけど」と聞いたんだ。
すると彼女は「いや、いつものペイントはアルコールが入っているから持ち込めないと言われたんだ。ここではアルコールは違法だからね」と答えた。
俺は「この状態で試合をするのは俺なんだから、誰か事前に教えてくれようと思わなかったのか?」と言ったよ。彼女は「ごめん、でも解決策はある」と言った。
この解決策こそ、ベイラーの視力を一時的に奪う原因となりました。
解決策は、「全身にヘアスプレーを使えば、もう少し定着するはずだ」というものだった。専門家が言うんだから…と思い、それに従ってペイントされ、全身にヘアスプレーをかけられたんだ。
ショーの会場はサウジアラビアの屋外だから、気温は華氏100度(約38度)くらいあった。だから、リングに着く頃にはもう剥がれ始めていたよ。試合は激しい肉弾戦で、異常なほど汗をかいた。試合開始時はデーモンだったのに、終わる頃には普通のフィンに戻っていたくらいだ。
大量の汗をかく試合の後、彼の視力に異常が現れます。
無事に試合を終えて、怪我もなかった。素晴らしいし、それだけで満足だった。
その後の大会ではアンダーテイカー対ゴールドバーグの試合があって、俺はバックステージの廊下でその試合を見ていた。画面を見ていて、「ここでスモークマシンでも暴発したのか?」と思ったんだ。入場ゲートみたいに煙がかかっているように見えたからね。でも違った。俺の目の問題だったんだ。
ヘアスプレーが目に入って、網膜が焼けてしまっていた。目が見えなくなった。実質的に失明状態で、仲間たちに腕を引かれて建物の外に出され、そのままチャーター機のタラップを担ぎ上げられるようにして乗ったんだ。フライト中も目が見えなかった。
アメリカ行きの飛行機は給油のためにドイツに着陸した。そこでドクターが飛行機を降りて薬局に行き、目を治すための特別な薬を買ってきてくれたんだ。
そして、約15時間後にサンフランシスコに到着した時、ようやく視界のぼやけが取れ始めた。あの大量のヘアスプレーが虹彩をひどく刺激して、見えなくなっていたんだろうな。
あれはおそらく、プロレス人生で起きたことの中で最も恐ろしい出来事だったよ。
一時的とはいえ視力を失ってしまうとは、本当に恐ろしいことですね…。普段と違う環境でパフォーマンスすることの大変さがわかる話です。
(Fightful)
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