来週の自宅Dynamiteには観客が戻ってきます。会場となるデイリーズ・プレイスのキャパ10%ほどに制限されますが、それでもファンにとっては久々の生観戦の機会となるわけですから、どうしても会場に足を運びたい人も多いでしょう。
しかし、この人気のチケットは、多くがセカンダリー・マーケットに流れ、転売されてしまっているのです。団体としてもこの状況を許すわけにはいきません。社長のトニー・カーンは、売り手に対して「違法、非倫理的で不適切」だと非難の声を上げています。
先日発表したAEW Dynamiteライブのチケットは早々に完売しました。大変感謝しています。
このチケットは、ファンが友人や家族と一緒に観戦し、他の観客との間に安全な距離を保つことを意図し、横数席を連ねた「さや」のようなグループ席として販売されていました。しかし、セカンダリー・マーケットでは、これらの席を分割してチケットが転売されています。これにより、潜在的に1つの「さや」の中に面識のない2つ以上のグループが混ざり合うことになります。これは我々の意図とは異なります。ファンを含むAEWファミリー全体の健康と幸福ほど重要なものはないのです。セカンダリー・マーケットでの転売は、違法、非倫理的で不適切な行為です。我々はこの状況をオンラインと会場で取り締まる予定です。
そのためにも、元々おおきな「さや」の中の1つだったチケットを購入したと思われる場合は、連絡をいただくようお願いしています。さらに、我々は転売状況も注視しており、転売目的で「さや」を分割しようとしているユーザーを発見した場合は、元々のオーダーをすべてキャンセルします。
野外イベントを安全に開催できるよう、ソーシャル・ディスタンスを保つための予防措置をとっています。ファンのみなさんが我々のショーに戻ってきてくれることは素晴らしいことです。AEWを応援してくれている素晴らしいプロレスファンの皆様、ありがとうございます!
トニー・カーン
AEWの公式サイトによれば、座席は下のような形で用意されていました。
(引用: All Elite Wrestling)
すべてのチケットは連席になっており、グループでの観戦が前提となっています。AEWは、これらのチケットを座席数に応じた人数のグループが購入することを想定していたようです。
しかし、転売ヤーがこの「さや」を分解して販売することにより、複数のグループが1つの「さや」の中に入ることになります。ソーシャル・ディスタンスを保つという観点においては避けたいことでしょう。
転売行為によってソーシャル・ディスタンスが保たれなくなり、それがきっかけで観客席の中で観戦が拡大する……悪夢としかいいようがありません。コロナ時代の転売対策はこれまで以上に重要になるのでしょう。