2019年、3人のレスラーが契約更新の時期にありました。AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ。元Bullet Clubのメンバーで、WWEでは”The Club”として活動していた仲良し3人組です。全員がWWEへの残留を決めたものの、新団体AEWでの驚くような計画があったことが、AEW副社長のマット・ジャクソンから明かされました。
アンダーソン & ギャローズ & ロッキー・ロメロがホストを務めるPodcast番組”Talk’n Shop”にゲスト出演したヤング・バックスは、AEWのウィークリー番組”Dynamite”の初期計画について語りました。
マット: 2人(ギャローズ & アンダーソン)に来てほしくていろんなアイデアを出したけど、結局(AEWデビューは)実現しなかったね。あと、ここでは名前を出せない男がくるはずだったんだよ。君たちが名前を出したくないかもしれない元Bullet Clubのメンバーとだけ言っとく。
俺たちはDynamiteの初回放送をニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催する予定だったんだ。ショーの最後に、アンダーソン、ギャローズ、AJスタイルズがやってきて、Bullet Clubの再集結をするつもりだった。実現はできなかったけどね。
AJから連絡が来て、「俺、ものすごいオファーを受けたんだよ。お前らからのオファーがなかったらここまでの金額にはならなかっただろうな」と言ってた。
凄い!会場ももちろんですが、The ClubがThe Eliteと再会するという話が実現した可能性があったなんて。
AEWを強く警戒したWWEが契約更新のタイミングが迫っていた選手たちに対し高額のオファーを出したことは有名な話です。何としても人材の流出を避けたかったんですね。WWEは3人の流出を阻止したものの、2020年4月にギャローズ & アンダーソンをリストラすることになりました。
また、ギャローズ & アンダーソンは、ヤング・バックスの新日本プロレスでの働きぶりを高く評価し、こう語りました。
アンダーソン: 君たちはファンベースを丸ごと日本に連れてきた。それで新日本は大きく変わったんだよ。Bullet Clubにもオーラが出たしね。AJもファンを連れてきてくれた。それがドミノ効果を生み出し、WWEの外側で最もホットな出し物になったんだよ。
BCは新日本プロレスの海外人気向上に大きく貢献しました。カリスマの存在が海外ファンの注目を集め、BC以外のレスラーたちを目撃するきっかけを作ったのです。
歴史が長い、メンバーが多い、外国人レスラーが中心で、WWEに移籍することもしばしば……こうした特徴により、BCメンバーの再会は簡単なものではありません。ただ、ネヴァー・セイ・ネヴァーのプロレス界では、可能性がゼロなものはないでしょう。The Clubの再会だけでもいいから、いつか実現してほしいです。
(参考: Wrestling Inc)