新日本プロレスとAEWの架け橋…。ジョン・モクスリーの功績が明らかに

新日本プロレスAEWインタビュー

AEWと新日本プロレスの関係構築には、ジョン・モクスリーが大きな役割を果たしていたとレスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーが指摘しました。両団体に正式な関係がなかった頃に、AEW所属のモクスリーがIWGP US王座を保持していたことが転機になったとしています。

現在では合同興行Forbidden Doorを毎年開催しているAEWと新日本ですが、AEW旗揚げ直後から協力関係にあったわけではありません。2019年にはThe Eliteのメンバーが新日本を離脱してAEW設立に参加。新日本との提携に期待がかかりましたが、新日本側はROHやCMLLとの既存の関係を維持し、AEWとは提携しませんでした。

そうした状況を変える役割を果たしたのがモクスリーだったと、メルツァーはWrestling Observer Radioで指摘しました。2019年のWWE退団後、新日本のG1 CLIMAXへ参戦し、IWGP US王座を獲得したモクスリーがいなければ、今の関係はなかったかもしれません。

コロナのパンデミックの時期に新日本とAEWの関係を作ったのはジョンなんだ。ジョンはIWGP US王座を持っていたけど、AEWの選手だった。その時点では両団体にまったく関係がなかった。でも、そこから関係が開かれていったんだ。
その後、KENTAがAEWに来て、禁断の扉が開いた。

AEW所属直後に新日本デビュー、IWGP US王座を獲得

モクスリーは2019年5月にAEWへ登場した直後、新日本にも参戦しました。6月5日の新日本デビュー戦ではジュース・ロビンソンを破り、いきなりIWGP US王座を獲得。当時はAEWと新日本に団体間の提携はなく、モクスリーの新日本との契約もAEWとは関係のない独立したものでした。

同年10月には移動上の問題で予定されていた防衛戦に出場できず、一度王座を返上しました。しかし2020年1月のレッスルキングダム14でランス・アーチャーから王座を奪還。その後は新型コロナウイルスの影響で日本へ渡航できない状況が続きましたが、新日本はモクスリーから王座を剥奪せず、AEW所属選手が新日本の王座を持ち続ける異例の状態が続きました。

KENTAのAEW登場が両団体の関係を可視化

大きな変化が起きたのは2021年2月。IWGP US王座への挑戦権を持っていたKENTAがDynamiteにサプライズ登場し、モクスリーを襲撃しました。翌週にはKENTA&ケニー・オメガ対モクスリー&ランス・アーチャーも実現。新日本所属選手がAEWのテレビ番組でストーリーに本格的に関わったことで、両団体の交流が表舞台でも明確になりました。

交流はその後さらに拡大し、2022年6月にはAEWと新日本による初の合同興行となるForbidden Doorの開催が実現。モクスリーはメインイベントで棚橋弘至と対戦し、暫定AEW世界王座を獲得しました。その後もForbidden Doorは毎年恒例のPPVとして継続し、アメリカだけでなくカナダやイギリスでも開催されています。

両団体に正式な提携がない中で、AEW所属でありながら新日本の王者でもあった彼が橋渡し役になったのは確かでしょう。彼の他にも、ロッキー・ロメロのように舞台裏で大きく貢献した選手やスタッフたちはたくさんいます。提携のあり方に対する批判の声もありますが、今後の関係はどうなっていくのでしょうか?

(情報源: Wrestling Observer Radio / Wrestling Inc. / AEW / NJPW)

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