WWEの実況アナウンサー、マイケル・コールが、「試合の結末を事前に知っているケースは半分くらい」と明かしました。ストーリーを視聴者に伝えるために結果を把握する一方、驚きを実況に生かすため、あえて知らずに臨むこともあるそうです。
WWEでは、試合の勝敗やストーリーの方向性が実況チームにすべて共有されるわけではありません。OutKickのインタビューで、コールは試合結果を事前に知っている割合を尋ねられ、次のように答えました。
半々くらいかな。事前に知っていることもあるよ。毎週ストーリーがどこへ向かうのか、観客をどう導けばいいのかを理解しておく必要があるからね。
もちろん、WWEは連続ドラマのようなテレビ番組だ。毎週ストーリーがどこへ向かうのか、観客に伝えられなきゃいけない。
でも、試合の結末を知りたくない時もあるんだ。Money in the Bankの試合なんかがいい例だね。自然に興奮が湧き上がってくるままに実況したいんだ。
コールは、事前の情報共有がなかったケースとして、アンダーテイカーのレッスルマニア連勝ストップとセス・ロリンズのキャッシュインを挙げています。
これまでにも、結末を知らずに実況した素晴らしい試合があった。例えば、アンダーテイカーとブロック・レスナーの試合だ。レスナーが勝って、アンダーテイカーのレッスルマニアでの無敗記録を終わらせた時、俺はそんなことが起こるなんて知らなかった。
セス・ロリンズがレッスルマニアでMITB権利証を行使することも知らなかったんだ。「世紀の強奪劇」っていう言葉は、その場で思いついたんだよ。
コールが挙げたのは、2014年のレッスルマニア30でアンダーテイカーの連勝記録が21で途切れた試合と、2015年のレッスルマニア31でロリンズが試合途中にMITB権利証を行使してWWE王座を獲得した場面です。後者で生まれた「Heist of the Century(世紀の強奪劇)」という実況は、現在も語り継がれています。
過去のインタビューで、コールは「WWEの実況担当者は番組前の制作会議で入場演出や映像素材、告知内容などを確認するものの、試合自体を細かくリハーサルするわけではない」と語っていました。
実況チームには、試合中もイヤホンを通じて制作陣から情報や指示が届くことがあり、実況では事前に共有されたストーリーと、その場で起きる出来事の両方に対応する必要があります。
(情報源: OutKick / Fightful / Sports Illustrated / The Press Box)







