2014年のレッスルマニア30で、アンダーテイカーのレッスルマニア無敗記録が終わりました。
偉大な記録に終止符を打ったのはブロック・レスナー。この試合結果が確定したのは試合当日であり、そのことを知っているのは2人の他にビンス・マクマホンやHHH、ポール・ヘイマンなど極一部の関係者のみでした。まさかアンダーテイカーが負けるとは思っていなかった観客もスタッフも、試合結果に呆然とするばかり…。そして、実況を担当したマイケル・コールも同じ気持ちでした。
最新のインタビューでこの試合を振り返ったコールは、「アンダーテイカーのレッスルマニアでの連勝記録が途絶えた後で何を言うべきか、事前に考えていたのか?」と質問され、「会場にいた誰も、彼が負けることを知らなかった」と告白。試合が終わった瞬間、言葉が出てこなくなってしまった…と、異様な状況だったことを明かしました。
俺は、WWEでこれから起きることの80%くらいは把握しているよ。観客にストーリーを伝える手助けをするために、色々なことを知っておく必要があるからね。でも、レッスルマニアでは、必要がない限り何も知りたくないんだ。
アンダーテイカーの件について言えば、あのスーパードームにいた誰一人として、アンダーテイカーが負けるなんて思っていなかった。全員が、彼は無敗のまま引退するか、もし負けるにしても、彼が「ラブ」を与えられる若手有望株に負けるだろうと信じていたんだ。俺たちの中にも、ブロックが勝つなんて知っている人間は誰もいなかった。実際のところ、試合の結末は試合中に変更されたという伝説が残っているくらいだからね。
ともかく、ブロックがテイカーにF5を決めた時、俺はテイカーがキックアウトすると信じていた。ほとんど無頓着にワン、ツーとカウントが入って、キックアウトすると言おうとした瞬間に、俺は固まってしまったんだ。最初に頭に浮かんだのは、「連勝記録が終わった」という言葉だった。
振り返ってみると、あれ以上うまくやれたとは思えないね。あれ以上の実況は存在しなかったと思う。もし俺が大声で叫んだりしていたら、あれほどの効果は生まれなかったはずだ。
あの実況を聞き返すと、時々鳥肌が立つよ。ショックの大きさという意味で、完璧な実況だったからね。あの出来事に本気でショックを受けている俺という男がそこにいた。俺たちのビジネスにおける歴史的な瞬間だったよ。
最近、ブロック・レスナーもこの試合について振り返り、「記録を終わらせたのが俺だったことにムカついている奴らも大勢いるだろうけど、俺の決定じゃない」「興奮したけれど、同時に気の毒にも思った」と語っていました。当事者にとっても、この試合は衝撃的なものだったようです。


(Inside The Ropes)
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