世界中で猛威をふるい続ける新型コロナウイルス。なかなかパンデミックは終わりません。プロレス界にも多くの陽性反応者が出ました。
AEWの副社長を務めるニック・ジャクソン(ヤング・バックス)は、今日、Instagramのストーリーで過去にコロナに感染していたことを明かしました。
今だに世界中に新型コロナウイルスの存在を否定する人たちがいると思うと腹が立つよ。俺は去年の9月初旬にコロナに感染して、酷い症状が出たんだ。3週間近く寝たきりだった。2ヶ月半の間、味覚・嗅覚障害が出て、味も臭いも感じなかったよ。
ある時、全身にじんましんが出た。医者に診察してもらったら、間違いなくコロナのせいだと言われたんだ。
俺が無事に復帰した後、試合はマット中心で組み立てなければならなかった。俺はまだ呼吸を整えられない状態だったから。やっと有酸素運動ができるようになったけど、元の自分を取り戻すまでに数ヶ月かかってしまったよ。お互いを守り合おう。マスクをしよう。
大変でしたね…。プロレスラーからここまで酷い観戦報告が出たのははじめてかもしれません。EC3とミスティコも症状が酷かったようです。ただ、彼らは比較的短期間で回復できました。
ヤング・バックスは9月5日のジュラシック・エクスプレス戦から約1ヶ月間試合をしませんでした。その間、「ヤング・バックス」として番組に出ることはありましたが、基本的にマットが画面に登場していました。FTRにインタビューしていたトニー・スキアボーネへダブル・スーパーキックを決めた10月1日の放送はこのような形での出演となりました(1:40〜)。
DYNAMITE EXCLUSIVE
What the hell is going on with the @YoungBucks?!
WATCH #AEWDynamite NOW on @TNTDrama. pic.twitter.com/QMtFONdiwu— All Elite Wrestling (@AEW) October 1, 2020
確かにヤング・バックスがダブル・スーパーキックをしているものの、画面に映るのはマットだけ。ニックらしき人物は脚が一瞬見えるだけでした。ニックがコロナと戦っている間、AEWはこのような形で彼の不在をカバーしていたのです。
11月、バックスはPPV「Full Gear」でFTRと対決。デイブ・メルツァーはこの試合を★★★★★ 1/4と非常に高く評価しました。コロナの後遺症と戦いながらこれだけ評価される試合ができたとは、驚きです……。
また、最近、兄弟の叔母がコロナによって亡くなったそうです。コロナ否定論への憤りが今回の告発に繋がったのでしょう。