プロレス界きっての問題児として知られるビッグ・キャス(M. モリッシー)。かつては精神的な問題を抱えており、それが原因で様々な問題を起こしていましたが、インパクト・レスリングに参戦中の現在は精神面も肉体面も好調とのこと。
WWEから退団するきっかけになったのは素行の悪さが原因で、それはつい最近まで変わっていませんでした。特に、2019年に起きたジョーイ・ジャネラとのリアルガチ抗争は本当にひどかった……。
きっかけは、WWE時代の相棒だったエンツォ・アモーレとジャネラがBlink-182のライブ会場で鉢合わせし、ガチ喧嘩を起こしたことでした。このことに起こっていたキャスは、インディ団体のイベントでジャネラと一緒になったときに彼を脅迫し、怒りを抑えきれずに大暴れしてしまったのです。キャスの精神面がかなり悪い状態だった時に起きた出来事でした。
ジャネラは「キャスには助けが必要だ」「あの野郎が正しい道に戻ってくることを願っている」とコメントし、キャスの更生を願っていました。そして……XパックのPodcast番組に出演したキャスは、ジャネラに謝罪していたことを明かしました。
キャス: 俺にできる最大限の償いは、健康的で充実した生活を送ることだ。そうすれば、俺が傷つけてしまった人たちも信じてくれるようになるだろう。[…]ただの謝罪では、俺が変わったのを示すことと比べると大した意味がないんだよね。相手もそう思っているさ。というわけで、償いのプロセスには時間がかかるんだよ。
(ジャネラについて)今年のレッスルマニア・ウィークエンドの時にGCWで彼と話したよ。[…]俺たちは本当にクールだった。矛を収めたんだ。俺は彼に心から謝罪する必要があったんだよ。謝罪の必要がある時は面と向かってやりたいタイプでね。GCWのショーにジャネラがいるかどうかわからなかったけど、ショーに行くのは楽しみだった。ジャネラがGCWに関わっていることは知っていたし、「いたらいいな」と思ってたんだけど、(会場にジャネラがいたから)入場後すぐに話をはじめたんだ。本当に嬉しかったよ。彼は本当にクールだったし、理解してくれたことに感謝してる。
2019年9月から長期休養に入り、2021年3月に復帰したキャス。その時点で状態は良くなっていたのでしょう。その上で話をしに行って、謝罪した…と。もう2年前の出来事で、ジャネラもキャスのことを当時から心配していましたし、キャスにとっても直接謝罪できてよかったと思います。
(Fightful)