AEWと新日本プロレスの合同興行「Forbidden Door」は大盛況でした。
双方に出場不可能なレスラーが続出するというトラブルはあったものの、試合内容はどれも充実したもので、柴田勝頼やクラウディオ・カスタニョーリ(セザーロ)の登場というサプライズもありました。年間ベスト興行の候補になるショーだったことは間違いありません。
本来、Forbidden Door…つまり「禁断の扉」はAEWと新日本の間にある緊張関係を指す言葉でした。しかし、現在は本来の意味から離れ、「関わりのなかった団体同士の交流」を意味する言葉として業界内で広く使われています。業界最大手のWWEは他団体との交流を絶つ独自路線を歩んできましたが、ここ最近は外部との交流に前向きになりつつあるようです。今年のRoyal Rumbleにはインパクト・レスリングからミッキー・ジェームスが参戦しましたし、AJスタイルズが古巣インパクトのPPV「slammiversary」へビデオメッセージを送ったり、AEWのブライアン・ダニエルソンやクリス・ジェリコからジョン・シナへ送られたデビュー20周年のお祝いメッセージがRAWで放送されました。
何かが変わりつつある。WWE在籍時の「ダニエル・ブライアン」は新日本プロレスへの参戦を希望していましたが、それは叶いませんでした。ただ、今のWWEであれば、少なくともインパクトとの交流であれば実現する可能性はゼロではありません。
人気WWEスーパースターのコフィ・キングストンは「禁断の扉に興味はあるか」という質問に対して次のように答えています。
かなり興味あるよ。前よりもずっと。まあ、ミッキー・ジェームスがRumbleに来たことで、いわゆる「決して誰も話題にしてはいけない禁断の扉」が開かれたわけでさ。いろんな団体から信じられないほどの才能を持つレスラーたちが集まって、まぜこぜになって試合をするっていうのは、確かにやってみたい。
コフィ絡みのドリームマッチの相手として真っ先に思い浮かぶのはケニー・オメガですね。New DayはThe Eliteとストリートファイター5で対決したこともありますし、リング上での対決もぜひ見てみたいです。