一般的に、WWEとAEWはコンテンツ制作の方針が若干異なると考えられています。
誰がクリエイティブを仕切っているのか、どのような層にアピールするコンテンツを作るのが目的なのか…。両団体の間には、ここに明確な違いがあります。WWEのクリエイティブを率いているのはHHHで、さらに彼の上に最終決定権を持つビンス・マクマホンがいます。また、AEWはトニー・カーン社長がクリエイティブを仕切っています。彼らの志向はもちろんのこと、ファミリー層狙いのWWEとコアなファン層狙いのAEWでは、番組内容の方針が異なるのは当然です。
ファンが注目しがちなのは「クリエイティブの仕切っている人物」であり、HHH、ビンス、トニーはなにかと比較されがちです。彼らの個性について、レスラーたちはどう考えているのでしょうか?
あらゆる団体で経験を積み、両団体での活動歴もあるベテランレスラーのマット・ハーディーは、ビンスとトニーの違いについて、自身のPodcast番組の中で次のように語りました。
ビンスが「この番組には試合が多すぎる!」と言うことがあったのを覚えてる。彼がAEWの番組を見たら、「あの番組には試合が多いな」と思うだろうね。
ビンスは、プロレスをスポーツエンターテインメントとして捉えていて、重視するのはストーリーやキャラクターだ。一方で、トニー・カーンのプロレスへの考え方は、「リング上で起こることがとても重要で、それが真の結果をもたらすんだ」というもの。より伝統的で古いタイプのプロレスだね。
どちらの団体も、重視していない要素を軽視しているわけではありませんが、「ファンや視聴者に向けて何を強くアピールする傾向があるのか」という点において、マットの分析は興味深いです。
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