約9ヶ月ぶりに表舞台へ復帰したCMパンク。
2022年春頃からDirt Sheetで彼がバックステージで起こしている諸問題が報じられるようになり、9月のPPV「ALL OUT」終了後のバックステージでThe Elite(ケニー・オメガ & ヤング・バックス)と殴り合いの大喧嘩を演じてからはネガティブな話題がより一層報じられるようになりました。
これにより、AEWのファンから彼への印象が悪い方に傾き、彼の地元シカゴ以外では大ブーイングを浴びるようになってしまいました。復帰の舞台となったシカゴでのCollision初回放送では客席のファンを操る見事なプロモを披露しましたが、カナダ・トロントで開催されたAEWと新日本プロレスの合同興行Forbidden Doorでの小島聡戦では、パンクは信じられない音量の大ブーイングを浴びながら試合をすることに。それでもファンとのコミュニケーションを取りながら試合を進め、勝利したのは流石です。彼ほど客席をコントロールできるレスラーはそういないでしょう。
彼は熱狂的なファンとアンチを抱えるカルトスターです。今後もトロントで受けたようなブーイングを浴び続けることになるでしょう。WWE殿堂入りレスラーのブリー・レイは、Podcast番組Busted Open Radioの中で今後のパンクについて次のように予想しました。
パンクと小島の試合は面白かったね。今のパンクは、かつてのジョン・シナのように、ファンから真っ二つのリアクションを集めているよな。彼らがパンクのことを好きだろうが嫌いだろうが、何らかの感情が彼に向かって生じているわけだ。
これからのパンクとファンの関係には、2つのシナリオがある。パンクを応援する人たちがいて、ブーイングする人たちがいる。共通点は何かといえば、どちらもチケットを買うんだ。彼を嫌い人たちは、チケットを買って会場でブーイングするよ。
パンクの真骨頂とも言えるような状況になっていきそうですね。プロレス界を離れていたパンクが2021年にAEWで復帰した時、ファンは彼を熱狂的に支持しました。あれから約2年が経ち、多くのファンが彼に熱心にブーイングしています。その一方で、引き続きパンクに声援を送る熱心なファンもいる。Collisionでは、パンクがファンを手玉に取る様子が見ものになっていくかもしれません。